本拠地で交流戦白星スタート

　2年ぶりに帰ってきたセ・パ交流戦。楽天を本拠地に迎えた巨人は、古巣対戦となったウィーラーが4回に3ランを放ち逆転勝ち。終盤には一挙4得点の猛攻で突き放し白星スタートをきった。

　25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野村弘樹氏は“打線の収穫”と“投手の課題”に言及。故障離脱した梶谷隆幸に代わって「1番・右翼」で先発起用された松原聖弥の働きぶりを称えた。

　松原は第1打席に内野安打を放ち、自身1カ月ぶりにHランプを灯すと、3点リードの7回二死満塁の場面でダメ押しの2点適時打を放つなど5打数3安打の猛打賞。4月25日以来のスタメン起用に結果で応えた。

　野村氏は「1番で3安打。それも7回の2点タイムリー。これがダメ押しになった。梶谷がいないなか、松原がどれだけ頑張れるかというところでは、松原自身にとっては良いスタートをきれたのではないか」とコメント。主力離脱の緊急事態で存在感を示した背番号31を評価した。
　

　一方で、5回4失点で今季4勝目（2敗）を手にした戸郷翔征については、打者一巡で4失点した4回表の投球について「反省しなきゃいけないイニング」と苦言を呈した。

　戸郷は3回まで打者9人に抑える好投を見せていたものの、2点リードの4回に1番・辰己涼介から連続二塁打で1点を返され、3番・浅村栄斗に四球。続く4番・島内宏明に一時逆転となる3ランを被弾した。直後の4回裏の攻撃でウィーラーの値千金弾が飛び出し勝利投手にはなったが、不安を残した登板でもあった。

　「ツーベースに続いて浅村に四球、島内にはホームラン。この回打者一巡してしまっているんですよ。ああいうところでもうちょっと間を入れるなり、粘りっていうところを見せていかないと。きょう勝ちはしましたけども、ここは反省しなきゃいけないイニングになりましたよね」と、楽天打線に捕まった場面での単調な投球に工夫を求めていた。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』