2021.05.26 17:45 | ||||
読売ジャイアンツ | 5 | 終了 | 2 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
東京ドーム |
これぞ電光石火! 積極初球攻撃で則本から3発
巨人の先発左腕・髙橋優貴が8回途中2失点の粘投を披露し、リーグ単独トップの6勝目を手にした。
4月28日のヤクルト戦以来、約1カ月に渡って白星から遠ざかり、「不安の中マウンドに上がった」という髙橋は2回、先頭の岡島豪郎に被弾。先制を許したが、3回、4回と上位打線を三者凡退に仕留めて流れを作ると、4回裏にベンチ前で円陣を組んだ打線が奮起する。
先頭の2番・ウィーラーは楽天の先発・則本昂大の初球を打って二飛に終わるが、3番・吉川尚輝が2球目のファーストストライクをセンター前に運んで出塁。すると、「優貴も頑張っていたし、なんとか点をとってあげたいと思っていた」と意気込んでいた4番・岡本和真が初球をレフトスタンドへ。岡本のリーグトップに並ぶ13号2ランで、巨人が4球で試合をひっくり返した。
その後、5番・スモークが四球を選ぶと、6番・丸佳浩は初球を高々と打ち上げて二飛。二死となったが、7番・若林晃弘も初球から打ちにいき、これが右中間スタンドに入ってリードを広げることに成功した。さらに8番・大城卓三も初球のチェンジアップをバックスクリーン右に運ぶなど、いずれも初球を放り込む積極攻撃で一気に5点を奪った。
4点のリードをもらった髙橋は、直後の5回表にピンチを背負うも、これを併殺で切り抜ける。6回には島内宏明に適時打を浴びて1点を失ったが、7回を三者凡退で終えると、その裏の打席にも立ち、そのまま8回のマウンドへ。しかし一死後、四球とヒットで一、二塁となったところで降板。後を受けた鍵谷陽平も四球を与えて一死満塁で4番・島内を迎え、巨人ベンチは左腕の高梨雄平を起用した。
5月12日のDeNA戦でソトに逆転2ランを被弾し、髙橋の勝ちを消していた高梨は「最善を尽くし、腕を振って投げることができた」と、島内を2球で左飛に打ち取ると、続く岡島を1球で三ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けることに成功。原辰徳監督も「神がかり的」と評したリリーフでリードを守ると、最後はデラロサが3人で締めて巨人が見事な逆転勝ちを収めた。
試合後、お立ち台に上がった髙橋は「チームに貢献したいという思いが先行して気持ちが空回りしていたんですけど、気持ちを新たにマウンドに上がれた」と振り返り、「今日もリリーフ陣にすごい助けられているので、次の試合はリリーフの方に休んでもらって1試合を投げ切りたい」と、完投を誓った。