2021.05.26 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 5 | 終了 | 14 | オリックス・バファローズ |
横浜 |
大貫は2回もたずに降板…懲罰交代も
交流戦の初陣を飾り、「明日に繋げないといけない」と力を込めた三浦監督の言葉も虚しく、スターターは早々に崩れ、守備陣はプロとは思えぬミスを連発。今シーズンワーストとなる14失点での大敗に、試合終了を待たずに席を立つベイスターズファンの姿が目立った。
4月6日以来勝ち星から遠ざかり、目下4連敗中の先発・大貫晋一は持ち味のコントロール、テンポともに悪く、初回から2失点。2回も相手先発・宮城大弥にプロ入り初ヒットを献上し、その後も連打で失点。三浦大輔監督も1回1/3で堪らず交代を決断するなど、大貫自身も「連打や四球で点を与えてしまい、打線の勢いを止めることができませんでした」と振り返る反省しきりの内容だった。
早々に交代を決断したものの、ピッチャーを代えても流れは変わらない。ランナーが残り、勢いに乗るオリックス打線と対峙することとなった4年目の中川虎大は、ロメロを打ち取るも、三塁手・宮﨑敏郎の野選で失点を重ねると、二死後には中堅手・桑原将志がまさかの落球と、ミスが絡み大量5失点。4回にも途中出場の中堅手・神里和毅が、追いついたと思った打球を処理できないなど、さらに3点を失って0-10。ゲームプランは早々に崩壊した。
試合後、三浦監督は「前回と同じような流れ。悪すぎました」と、大貫をバッサリ。「立ち上がりから厳しいピッチングで、良くなる兆しが全く見えなかった。ボール先行でいっぱいいっぱい」と、厳しい言葉を続け、「(登録を)抹消します」とキッパリ。タイムリー落球の桑原にも「捕らなければいけない、らしくないエラー」と評し、懲罰的な交代であることを認めた。
しかし、指揮官は伊藤光の3打席目「10点差ある中で15球粘っていた。ああいう姿勢は明日につながると思う」と絶賛。18日から3番に入っている佐野恵太は猛打賞、4番のタイラー・オースティンもセンター左にあわや場外の特大弾を含む猛打賞をマーク。神里和毅も久々のヒットをライトスタンドに弾ませ、最終回には知野直人の初ヒットが本塁打となるソロも飛び出し、最後まで残ったベイスターズファンの喝采を浴びた。
「今日は初回から苦しい展開になってしまったけど、ホームランもヒットも出ましたし、大差がついた中でもやるべきことはやっていた。明日につなげていきます」と言葉に力を込めた三浦監督。サポートメンバーを含む、諦めない気持ちで戦った今日の終盤の気持ちを明日に活かし、交流戦最初のカードを勝ち越して終わりたいところだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)