セ・パ交流戦は2/3週目へ
月が変わって6月に突入。2年ぶりの開催となった『日本生命セ・パ交流戦』も、全12球団がホーム開催の試合を終えて3カード目に突入する。
1カード目終了時点ではセ・リーグが9勝5敗2分と好スタートをきったものの、指名打者制が採用されるパ・リーグの本拠地で開催された2カード目は、8勝9敗1分けとパ・リーグが巻き返しを見せた。
再びセ球団の本拠地で行われる3連戦では、打席に入る投手、もしくはその代打がどれだけバットで貢献できるかが試合の行方を左右するキーポイントの一つ。この3連戦は各球団のベンチワークにも注目だ。
2年ぶりの“関西ダービー”は聖地が舞台
この3連戦は中日とロッテの上位対決にも注目したいところだが、甲子園で開催される阪神-オリックスの“関西ダービー”も見逃せない。
交流戦での通算対戦成績は29勝27敗3分でオリックスがわずかにリード。今季の交流戦では6試合終了時点で両チームともに3勝3敗の4位タイで並んでおり、リーグ内での立ち位置こそ違えど、交流戦では上位進出へ貯金を目指す戦いとなる。
オリックスは交流戦に入ってから打線が好調で、31日時点の46得点、打率.333はともに12球団トップ。「2番」に入る宗佑磨が出塁率5割超え、3番・吉田正尚が最多12打点を挙げる上位打線は、今最もホットな打線かもしれない。
また、今季からオリックスに加入した能見篤史の古巣登板も見逃せないポイントの一つになる。
甲子園での登板となれば、タテジマに別れを告げた昨年11月11日のDeNA戦以来。先日のカードでロッテ・鳥谷敬が代打で登場したシーン同様、虎党にとっても胸躍る瞬間になるだろう。
<オリックス>
今季の成績:21勝25敗7分 勝率.457(5位)
交流戦通算:173勝171敗10分 勝率.503
対阪神:29勝27敗3分 勝率.518
古巣対戦で12球団勝利なるか…?
セ・リーグ首位を走る阪神は、ロッテを甲子園に迎えた“開幕カード”で負け越したものの、敵地に乗り込んだ西武との3連戦では連日熱戦を繰り広げて2勝1敗で勝ち越し。交流戦の星取を五分に戻した。
この3連戦はドラ6ルーキーの中野拓夢が3戦連続安打と、糸原不在の「2番」でキッチリ役割を果たせば、直近の30日は「指名打者」で起用されたベテラン・糸井嘉男が一発を含む2安打4出塁3打点の大活躍。あらためて選手層の厚さを見せつけた。
糸井にとっては2シーズンぶりの古巣戦となるが、これはカード初戦に先発登板する西勇輝にとっても同様。移籍1年目だった2年前は、京セラドーム大阪で8回途中5失点で敗戦投手に終わり、今回はリベンジを期すマウンドとなる。
ここまでプロ通算98勝を挙げている西勇は、2009年から2018年まで過ごした古巣・オリックスから白星を挙げれば、史上19人目となる12球団勝利となる。
2年ぶりの“関西ダービー”で快挙達成なるか、またしても古巣打線が立ちはだかるのか…。ダービーの初戦は注目の顔合わせとなりそうだ。
<阪神>
今季の成績:31勝15敗2分 勝率.674(1位)
交流戦通算:168勝179敗13分 勝率.484
対オリックス:27勝29敗3分 勝率.482