野球の様々な魅力を人気野球YouTuberが掘り下げる!
プロ野球は、5月25日から2シーズンぶりの開催となるセ・パ交流戦が開幕。長いペナントレースも3分の1を迎えて中盤戦に突入した。
各地で繰り広げられている熱戦の模様を連日生配信しているスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」では、今年3月から人気野球YouTuberのトクサンとタッグを組み、プロ野球ファンに贈る新番組『野球トレンド研究所』をスタート。毎週月曜18時からの配信では、選手の打撃フォームや変化球の握りなどの“技術論”から、グラブなどの道具に込められたこだわりまで、楽しく、熱く野球の魅力を掘り下げている。
5月31日(月)に公開された配信で、レギュラー配信の回数も2桁に到達。番組MCを務めるトクサンは、ここまでの反響や手応えについて「どうなんでしょうね(笑)」と首を傾げながらも、「プロ野球ファンの方々はあまり球場にも行けないなか応援し続けているので、“選手の生の声”を届けられているという意味合いでは、喜んでいただけている部分はあるのかな」と振り返る。
プロ野球界の「トレンド」!?
『野球トレンド研究所』というタイトルにもあるように、毎週月曜日に配信される番組では、選手へのインタビューなどを通じて球界の流行に迫ってきた。
5月17日に公開された第8回では、ソフトバンクの今宮健太選手が使用するグラブのこだわりに迫り、球界で拡がりつつあるグラブの形状に関する変化を議論していたが、トクサンは「バットの軽量化」も球界のトレンドのひとつに挙げる。
「昔のプロ野球だと、平均900グラム以上を使用していたと思うんですけど、最近は900グラムで打っている選手がいないんですよ。880~890グラムが主流になっているので、これは間違いなくトレンドだと思います」。
この流れの背景にあるのは、対峙する投手のレベルアップに対応するための“操作性向上”という目的だけではないようで、「今はトレーニングとかサプリメントなどの栄養補助食品がすごく進化しているので、一昔前の選手より間違いなく体がデッカイんですよね。力をつけた選手がどう舵を切るかというと、軽いバットでミート力を上げてホームランの確率を上げていく。そういうサイクルになっていると思う」との見解を示した。
第9回の配信では、ロッテの荻野貴司選手にインタビューを実施し、そのバットの軽さにトクサンも驚愕。平成の時代にロッテ一筋で活躍したスタジオゲスト・初芝清さんとともに“バット論”トークに花を咲かせた。
トクサンは「選手の感覚の部分に迫ったり、人間味に迫ってみたりというのが特徴的だと思います」と番組の見どころを語りつつ、「純粋に『この選手こういうこと考えているんだ』とか『笑うんだ』とか『こんなこと言うんだ』とか。選手のそういったところも満遍なく引き出せていると思うので、そういったところも楽しんでいただければ」と、番組の注目ポイントを挙げてくれた。
巨人の坂本勇人選手の“守備の極意”に迫ったレギュラー配信初回を皮切りに、第7回ではヤクルト・青木宣親選手が打撃フォームに隠された意外な新事実を明かすなど、アーカイブされている過去のエピソードも見どころ満載。今年は試合がない月曜の夜も「楽しく、熱く」プロ野球を楽しめそうだ。
▼ 『野球トレンド研究所』
・毎週月曜日18:00~
・YouTubeチャンネル『トクサンTV』でおなじみの、トクサン、アニキ、ライパチの3人がプロ野球OBを交えて野球談義に花を咲かせる。トークだけでなく、トクサンが練習を細かくチェックしたり、独自の視点での試合解説や配球考察、選手への独占インタビューなど、見どころ満載の内容となっている。
取材・文=藤田皓己(ふじた・こうき)