2021.06.04 17:45 | ||||
中日ドラゴンズ | 1 | 終了 | 2 | オリックス・バファローズ |
バンテリンドーム |
どちらも3位とは2ゲーム差
自リーグではBクラスに位置しているものの、交流戦で状態を上げ、Aクラスへの浮上を目指してい両チームが激突する。
チーム防御率が交流戦で唯一2点台の中日(2.93)と、チーム打率が交流戦で唯一3割を超えるオリックス(.319)。強力投手陣と強力打撃陣の矛盾対決も気になるポイントの1つ。
交流戦も折り返しを迎え、あとは3カード9試合を残すのみ。今カードを足がかりに、「交流戦優勝」と「Aクラス浮上」に邁進するのはどちらになるのか!? まずは鍵を握る初戦に注目したい。。
沢村賞左腕の意地を見せられるか!?
ここまで交流戦で6勝1敗2分けと、勢いに乗る中日。その流れをチームに呼び込んだのは、目下のセ界No.1投手、柳裕也で間違いないだろう。
一方、本来その役割を期待されていた昨季の沢村賞左腕・大野雄大は、前回登板の日本ハム戦で4回6失点と乱調だった。その試合でチームは敗戦を喫しており、その1敗が今季の交流戦唯一の黒星にもなっている。
チームの交流戦における平均得点は3.1点。相手の先発がパ・リーグの防御率ランキングでトップ(2.39)に立つ山本由伸であることを考えても、交流戦で平均6.6点を奪っている好調なオリックス打線を大野がいかに抑えられるかは重要なポイントになってくる。
吉田正尚、宗佑磨、福田周平、T-岡田など、被打率の高い左打者に好調な選手が多い点も気になるところだが、カード頭で猛牛の勢いを沈め、エースの面目躍如といきたいところ。前カードで柳が見せたように、初戦で相手チームを圧倒し、流れを引き寄せられるか、復調気配の福谷浩司と共にかかる期待は大きい。
あとは貧打の打線でどのように得点を奪えるか、交流戦の打率ランキングで2位につける4番・ビシエドの前にいかに走者を置けるかが鍵を握りそうだ。
<中 日>
今季のセ成績:22勝23敗9分 勝率.489(4位)
今季の交流戦:6勝1敗2分 勝率.857(1位)
対オリックス:35勝23敗1分 勝率.603
猛牛打線の援護でエースに白星を
近年のチームは、投手力は高いが打線が貧弱、吉田正尚以外は期待できないという状況が続いていたが、今季は打線が活発。リーグトップの本塁打数を誇り、交流戦でも12球団トップのチーム打率(.319)と得点数(59得点)をマークし、安定感にかける投手陣をカバーしている状況だ。
とはいえ、リーグトップの防御率2.39を誇る山本が4勝5敗と黒星が先行しており、エースで勝ち星を拾いきれていない点が、Bクラスに位置する要因のひとつにもなっている。中日同様、まずはカード頭をエースでものにし、勢いに乗りたいところ。そのためにも打線の援護は欠かせない。
注目は、三冠王も視野に入ってきた“主砲”吉田正だ。リーグでは打率.351でダントツの首位打者で、開幕直後はあまり出ていなかった本塁打もランキング2位(12本塁打)にまで浮上。トップのマーティンまでは4本差だが、まだまだ射程圏内だ。そして、交流戦に入って荒稼ぎ状態の打点は、マーティンに1差の40打点と、圧巻の数字を残している。
また、その吉田正を後押しするのが、好調な福田と宗の1、2番コンビ。交流戦では共に打率が3割を超え、出塁率も4割超、さらに吉田正の後ろには覚醒した“ラオウ”杉本裕太郎が控えていることも大きい。今カードでも、吉田正の前にどれだけ走者を出せるかが、強力な中日投手陣を攻略するための鍵となるはずだ。
<オリックス>
今季のパ成績:23勝26敗9分 勝率.469(4位)
今季の交流戦:5勝4敗0分 勝率.556(4位)
対オリックス:23勝35敗1分 勝率.397