◆ “新生・マシンガン打線”?
DeNAが前日のお返しに成功。ロッテを相手に11点を挙げて打ち勝った。
最後は2点差まで迫られたとはいえ、この日も打ちも打ったり14安打。交流戦のチーム打率は12球団No.1の.299となっている。
中でもこの日輝きを放ったのが1・2番コンビ。桑原将志と伊藤光だ。
桑原は第1打席でいきなりフェンス直撃の二塁打を放ち、佐野恵太の適時打で先制のホームを踏むと、2-2と追いつかれて迎えた3回も先頭でセンターのフェンスに直撃する二塁打。宮﨑敏郎の適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。
4回は申告敬遠で歩き、5回の第4打席は右飛に倒れた後、7回の第5打席でライトへの安打。4打数3安打・4出塁という躍動でチームに良い流れを呼び込んだ。
また、2番の伊藤も安打こそ1本だったが、その一本が良いところで出た。
3-2と1点リードの4回、二死二塁の場面で目の前の桑原が申告敬遠。一・二塁から美馬学のフォークを見事にとらえると、これがレフトオーバーの二塁打。二者を還して5-2とリードを拡大する貴重な一撃を放った。
上述した通り、ここまで交流戦チーム打率が.299と絶好調のDeNA打線。5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏は、「きょうは1・2番で勝った」と解説する。
パ・リーグの投手たちに襲い掛かる“新生・マシンガン打線”について、「交流戦のDeNAは1・2番を除いて全員が打率3割超えなんですよね。チーム打率も.299ですから」と、3番の佐野恵太からタイラー・オースティン、宮﨑敏郎、ネフタリ・ソト、牧秀悟、そして8番の大和までが交流戦で打率3割以上をマークしている点を挙げ、その前を打つ打者たちの重要性を強調。
つづけて、「桑原・伊藤が頑張れば交流戦の勝率1位もあり得る」と語り、一気にセ・リーグの台風の目となり得る可能性も示唆した。
また、同番組に出演した谷繁元信氏は、現役時代に“マシンガン打線”の一員として戦っていた名選手。
OB目線から見た現在の打線の印象としては、「打つことは打つでしょう」と元々打線に関しては前評判が高かった点を挙げつつ、今後の課題としては「難しいとは思うんですけど、良いピッチャーとそうでない時の差がありすぎるかなと」と語り、その波をなくしていけるかどうかをカギに挙げた。