オフの取り組みと女房役とのコンビに手応え
日本野球機構(NPB)は9日、2021年5月度の『大樹生命月間MVP賞』受賞選手を発表。ソフトバンクのニック・マルティネス投手(30)が来日4年目で初の月間MVPに輝いた。
今季から王者ソフトバンクに移籍した右腕は、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れたものの、今季初登板となった5月1日のオリックス戦で移籍後初勝利をマーク。5月は5試合(32回)に先発登板してリーグトップの4勝(1敗)、防御率1.97、34奪三振と安定感ある投球でチームを支えた。
オンライン会見に出席したマルティネスは「とても嬉しいし光栄です。ただ、これは自分一人で獲れるものではないので、リードをしてくれた甲斐をはじめ、野手のサポートに感謝したい」とチームメートに感謝。特に「甲斐とのコミュニケーションで作り上げてきたものが最初から上手くいった」と、女房役とのコンビネーションには納得の表情だった。
今季は新型コロナウイルスの影響でなかなか来日できない難しい調整を強いられたが、「オフシーズンにしっかりトレーニングをしてきましたし、自分の身体について理解するという部分にもしっかり取り組んできた。2019年には怪我をしましたし、そういった取り組みも一つ実を結んだと思う」と、来日4年目の好スタートを分析した。
新天地のソフトバンクについては「各選手が自信に満ち溢れてプレーしているので自分の刺激にもなっている」とコメント。「このチームが目指しているところはもっと高いところだと思うので、自分も貢献できるように頑張りたい。アリガトウゴザイマス」と最後は日本語で締めくくった。