『LEGENDS VOICE ~過去から未来へ~』
セ・リーグ公式戦のタイトルパートナー「JERA」のスペシャルコンテンツ『LEGENDS VOICE ~過去から未来へ~』では、ジャイアンツのレジェンドである高橋由伸さんにインタビューを実施。現役時代のエピソードや現在のジャイアンツ、そしてチームの今後について語っていただきました。
※このインタビュー動画全編はJERAセ・リーグ協賛特設サイトの中で視聴することができます。
大学で活躍しプロ野球へ
―― 慶応大学では東京六大学の数々の記録を打ち立てましたが、プロを意識したのはいつ頃でしょうか?
「3年生になる前の年ですね。高校と大学で一緒にプレーをしていた高木大成さんという先輩が西武ライオンズに入団されて、ずっと一緒にやってきた先輩がプロ野球の世界に行ったことで初めて(プロ野球を)身近に感じました。もしかしたら自分でもできるんじゃないかと。そして当時の監督だった後藤(寿彦)監督が大成さんも行かれたことで、プロの道に行くためにやることを変えなければいけないと言われてプロ入りを目標に取り組むようになりました」
―― ジャイアンツに入団した当時は豪華メンバーの中で競争を勝ち抜く必要がありましたが当時の心境は?
「当時は松井(秀喜)さん、清原(和博)さんがいて広澤(克実)さんも石井浩郎さんもいて、いろいろなチームの4番バッターが集まってきているチームでしたし、実際に一緒に宮崎キャンプに行って目の前に行くとそりゃもうみんな見上げるくらい大きいし練習に入れば打球も全然違う打球を打つしバッティングという部分では自分の今までやってきたホームランというのではなく少しそこからイメージを変えた打撃スタイルでその人たちと戦っていかないと僕のポジションはなかなか居場所が作れないと思いましたね」
―― プロ1年目も主軸として活躍し、打率.300、19本塁打、75打点という素晴らしい成績を残しました。
「途中からは自分でも頑張った部分はありますが、最初から使ってくれたことがすべてだと思います。僕が出場することで広澤さんが出れなくなったので実績のない選手をリスクを背負って起用してくれた長嶋(茂雄)監督には本当に感謝しかないですね」
―― 新人王は最終的に中日の川上憲伸さんになりましたがそのことについてはどう思っていましたか?
「お互いにユニフォームを脱いでから話を聞いたんですけど、憲伸はキャンプ初日に星野(仙一)監督から1年間ローテーションを守ることと、『高橋を抑えて絶対に新人王を取れ』と言われ続けてたらしいんですね。僕は1年間なんとかシーズンを通して活躍するという目標だったのですが、最終的にそこの意識と思いの差が出てしまったのかなと思いますね」
一番印象に残っている優勝
―― 現役時代にジャイアンツはリーグ制覇が8回ありましたが、ご自身で思い出深いリーグ優勝は何年でしょうか?
「やっぱり一番は2000年(の優勝)ですね。私自身も初めての日本シリーズだったので。当時は長嶋監督と王監督の最初で最後のシリーズということで周りの雰囲気というのも盛り上がってるような異様なというか『日本シリーズってこんな独特な感じなんだ』というのを今でも覚えています」
現在のジャイアンツ
―― 岡本(和真)選手、吉川(尚輝)選手、大城(卓三)選手、といったいわゆる「由伸チルドレン」が今レギュラークラスで活躍してることについて。
「チームの主力になりつつあるなというのは外から見ても感じますし一応、我々も彼らならなんとか伸びてくれるんじゃないかという見立ての部分では間違ってなかったなというのはちょっとホットしています。関わった選手たちが活躍してくれるのも嬉しいですね」
レジェンドの高橋由伸さんが語る2000年代のセ・リーグ、そしてジャイアンツの未来像とは? インタビュー動画全編はJERAセ・リーグ協賛特設サイトでお楽しみいただけます。