谷繁氏「緊張感はあったと思う」
西武がDeNAに勝って交流戦初のカード勝ち越し。
最終回を締めた平良海馬は開幕から31試合連続の無失点投球。2016年に田島慎二(中日)が記録したプロ野球記録に並んだ。
この日は今季初勝利を目指す内海哲也が5回3失点と試合を作ると、打線も初回から4回まで毎回の5得点。ベテランを援護する。
6回からは継投策を採り、宮川哲から十亀剣へ。十亀は2人の走者を出して7回途中でマウンドを降りるも、後を受けた武隈祥太がピンチを1球で切り抜け、8回はリード・ギャレットがピンチを招きながらも無失点。5-3で9回を迎えた。
ラストイニングに登場した平良は一死から桑原将志に安打を許すも、つづく伊藤光は二ゴロで併殺に打ち取り、結果的に3人斬り。見事な投球で試合を締め、西武が5-3で勝利。5セーブ目を挙げた平良は、これで今季は31試合登板で未だ無失点。開幕からの連続無失点を伸ばし、ついにプロ野球記録に並んだ。
10日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、若き剛腕の活躍が話題に。
解説者の谷繁元信氏は9回の場面について、「本人はそんなに気にはしていないと思いますけど、まわりがこうやって騒ぐ分、緊張感はあったと思う」と胸中を察しつつ、そんな中で安打で走者を許してもリズムを崩さなかった点を評価。
また、9回から正捕手・森友哉が守備に就いたところは、「いつも受けていた森へ、という。辻監督が森を信頼しているということだと思います」とコメント。
打てる手を打ち、最善を尽くした結果の記録。谷繁氏は改めて「開幕から31試合連続無失点…。これはすごいことですよ」と讃えた。
同じく番組に出演した解説者の田尾安志氏も「やりましたね!」と第一声。つづけて、「31試合って…これは本当にすごいな」と感嘆の声。
また、平良海馬という投手の印象について「まっすぐ一辺倒でガンガン行ってたイメージが強かった」と振り返りつつ、このところはスライダーやカットボールなどの変化球が増えている点にも触れ、「あの腕の振りで変化球を投げられるとなかなかね。変化球待ちもできないピッチャーなので、厄介なピッチャーになったなと」と、その成長ぶりにも言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』