本塁突入のチャレンジが失敗
西武は終盤に追い上げるも1点差で惜敗した。
西武は1点を追う9回二死一塁で、代打・中村剛也の放った打球は右中間へ。ウォーニングゾーン手前で捕球した右翼手から二塁手への中継が乱れた間に三塁コーチャーは走者の岸潤一郎に本塁突入を指示したが、乱れたボールをカバーに入った一塁手の滝野が処理して本塁に送球。クロスプレーでアウトの判定となり、辻監督はリクエストを要求するも失敗し、試合は終了。次の打者がこの試合で2安打していた森友哉だっただけに物議を醸すプレーとなった。
11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説の真中満さんは、「中継が乱れていたのでサードコーチャーが回すのはやむを得ない。セーフになっていたら素晴らしい判断ということになるので、これは責められないと思います」とコメント。
同じく解説を務めた井端弘和さんは「三塁コーチャーの立場からすると(ライトからの送球が)セカンドの頭上を抜けた瞬間に行けると思ったと思う。私も中継を見ていて『あっいける』と思ったので…」と、本塁突入の判断に賛成の意を示したが、「後ろにカバーがいることと次(のバッター)を考えたら止められたのかなと…ただこれは結果論になってしまうので」とストップの判断にも言及した。
MCを務めた大矢明彦さんも「次のバッターが森だったので、結果的にアウトになってしまったことで(判断が)どうなのかということになるんだけど、あれはギャンブルだから」と、両解説の意見に同調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』