2021.06.13 13:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 5 | 終了 | 6 | 阪神タイガース |
楽天生命パーク |
二死から足を絡めて得点重ねる積極性
阪神が楽天とのシーソーゲームを制して6−5で勝利し、6連勝で交流戦を終えた。
この一戦を、13日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説した金村義明さんは「やはり阪神の打線、最後は二死から四球、足を絡めて、得点シーンは全部二死から」と述べ、この日の6得点すべてを二死から奪った阪神打線に注目した。
先制点を奪った3回は、二死から中野拓夢が6球粘ってヒットで出塁。すかさず盗塁を決め、マルテの左安打で生還した。
逆転を許した直後の5回には、二死から梅野隆太郎が四球を選び、続く近本光司の2ランで逆転。7回も楽天の2番手・酒居知史から梅野が再び四球を選び、続く近本の右安打で一、三塁に。さらに近本が盗塁を決めて二、三塁として、中野の左安打で2点を加えた。
その後、5−2から3点を奪われて追いつかれてしまった阪神だったが、9回二死から楽天の守護神・松井裕樹相手に梅野が10球粘って三度四球で出塁。すると、梅野が楽天の隙を突いてディレイドスチールを敢行、ベースカバーが遅れたこともあり、捕手・田中貴也の送球が外野まで抜け、梅野は一気に三塁を陥れた。ここで近本が一塁線を破る三塁打を放って勝ち越し、最後はスアレスが締めて接戦をモノにした。
金村さんは先制点の場面に触れ、「早川も立ち上がりは良かったんですけど、左のピッチャー相手に初球に走るんですよ」とコメント。前日に盗塁を失敗し、牽制も気になる中で見せた中野の積極性に感嘆した。
さらに「チームを挙げて積極性というところにずっと取り組んでいるので、(楽天側が)ピンチでもないと思っていて立ち上がり良かったのに簡単に1点をとる。これがほとんどの得点シーンに当てはまる」と続け、阪神の積極性を評価。「最後も梅野が出て、ディレイドスチール。アウトになったら引き分けなんですけど、あそこでスタートを切らせる勇気というか、これが今年の阪神の特徴だと思う」と述べ、チームとしての方針が結果に結びついた勝利であることを強調した。
これで2位・巨人とのゲーム差は「7」に拡大。後半戦再開に向け、阪神が最高の形で交流戦を締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』