広島・薮田和樹投手

◆ 勝利投手の権利まであと一死で交代に

 広島が9連戦の7試合目に臨み、西武相手に拙守から失点を重ねて2−3で敗戦。これで2引き分けを挟み、泥沼の8連敗となった。

 広島は今季初登板の藪田和樹が昨年11月以来の先発登板。初回を三者凡退で立ち上がると、2回は二死から三塁打を許すも、後続を空振り三振に斬ってとり、3回も投手に四球を与えながら併殺に仕留めるまずますのピッチングを披露した。

 しかし、4回にヒットと四球で無死一、二塁のピンチを背負うと、適時打を浴びてしまう。その後、三振と四球で一死満塁となるが、愛斗を併殺に仕留め、最小失点でピンチを切り抜けた。

 すると、味方打線が4回に2点を奪って逆転。勝ち投手の権利をかけて5回のマウンド上がったが、一死後に投手に四球を与えてしまう。その後、1番・岸潤一郎を遊ゴロに打ち取って併殺かと思われたが、遊撃手・小園海斗が捕球に手間取り二塁のみフォースアウト。2番・金子に四球を与え、3番・森友哉を迎えたところで、無念の降板となった。

 結局、リリーフしたコルニエルが森にヒットを許して追いつかれると、6回にもミスが絡んで失点し、逆転負けを喫した。

 14日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で今回の一戦を解説した大矢明彦さんは「何勝もしているピッチャーなので、なんとか(先発として)復活させたい登板だったと思う」とコメント。

 投手相手への連続四球など内容が良くなかったことを認めつつ、「先発としてもう1回、なんとか一本立ちさせたいのなら、少なくとも同点までは投げさせないと。この次こそっていう気持ちを持って降さないといけない。今日の降ろし方だと、何にもなくダメだったで終わってしまうので、非常にもったいない替え方をしたと思います」との見解を示し、1点リードのあと一死で交代させた首脳陣の起用法に疑問を呈した。

 また、同じく同日の放送で解説を務めた齊藤明雄さんも「ここ何年か勝てていないのはありますけど、一本立ちさせるには、いい気分でマウンドを降してあげたいところもある。もし5回に打たれても本人は行けるところまで行ったと納得するはず。中途半端に替えられると、信用されてないとなり、次の登板にもっとプレッシャーがかかって四球が増えてくるんじゃないかと思う」と指摘。大矢さん同様、交代のタイミングには一考の余地があるとの見方を示した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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ベースボールキング編集部

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