12年間を過ごした横浜から旅立つ仲間へ
有吉優樹投手との交換トレードでロッテへの移籍が決まった国吉佑樹投手へ向け、DeNAの元同僚、濱口遥大投手と三浦大輔監督がエールを送った。
リモートでの取材に応じた濱口は「正直なところ寂しいのが一番にあります」と、自主トレも一緒に行った先輩の移籍にしんみり。
その後、「ここまで一緒に一軍でやってきて、このタイミングでの移籍……チームメイトとしても、一緒に練習してきた先輩としても、寂しいのが正直なところです」との心境を吐露したが、気を取り直し、「野球を辞めるわけではないし、また同じチームでやれることもあるかもしれない。同じ関東の球団で、すごく遠くに行くわけでもない。また一緒に練習したり、ゴルフもできればいいなと思います。まだ国さんの野球人生は続くので、応援していきます」と、思いの丈を口にした。
また、三浦監督も「昨日、電話でちょこっと話をしました」と語り、「この世界にトレードはつきもの。一緒にやれなくなるのは残念だが、新天地でも頑張れ。求められて行くわけだから」と、選手時代から続く長い付き合いの後輩にエールを送った。
昨日は球団を通して「育成で入団して様々な経験をさせていただき感謝の気持ちです。突然のことで正直寂しい気持ちと、まだ実感が湧いてこないです」と複雑な胸の内を明かしつつ、新天地での活躍と古巣への感謝を口にした国吉佑樹。横浜一筋12年、育成から一軍に欠かせないリリーバーにまで成長した豪腕は、東京湾を渡った幕張の地へ。彼の地での、さらなる飛躍に期待したい。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)