2021.06.18 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 4 | 終了 | 7 | 広島東洋カープ |
東京ドーム |
三浦監督は新戦力に期待大
交流戦の3試合で防御率0.90、1完封を含む2勝を上げたDeNAの左腕・濱口遥大投手が15日、『DOCK』での指名練習後にZOOMでの取材に応じた。
交流戦3位の原動力となった左腕は「負けなかったことには満足しています」と自己評価し、パ・リーグ相手に好成績を残したことについては「対戦が多くない分、こちらからしても、向こうからしてもデータが少ない。その分、純粋に自分のボールで勝負することができた。チェンジアップやスライダーで、自分優位のカウントにすることができ、悪くなったとしても意図したボールで勝負できたところが良かった」と振り返った。
課題の立ち上がりについては、「気持ちの持ちようを軽くする」ことで好転したとのこと。「初回に失点していたときは慎重になりすぎていた」と振り返り、「打者と対戦することを考えるときに、一人ひとりというより、そのイニングを抑えるプランニングをしっかり立てることを強く意識した」ことで、「3人で抑えられなかったときにどうやってアウトを取るのか、どうやってホームまで還さないのか」と視野を広げられ、それが好結果に結びついたと主張した。
五輪による中断期間まで約1カ月。「あと4試合ぐらい投げると思うので、すべて勝つつもり。僕らは勝ち続けるしかないので、交流戦もいい形で乗り切れた分、残り1カ月のラストスパートで、全員で一つの試合を勝ちきれるように、全力を尽くしていきたい」と意気込んだ。
その後、同じく取材に応じた三浦監督は、トレードで獲得した有吉優樹投手について、「先発として(獲得したと)聞いていますし、考えています。しっかりとゲームを作ってくれることを期待しています。持っている力を存分に発揮してもらえたら」と述べ、今後は「ファームに合流して、数試合投げて」様子を見てから一軍への道を探るプランであることを明かした。
また、育成から支配下選手登録となることが発表された田中健二朗投手についても言及。「手術後、長い間リハビリを経て復帰してきます。もちろん経験のある投手ですから、ブルペン、リリーフ陣を引っ張ってもらえるように」との期待を込め、「ファームでもイニング跨ぎ、2イニング、イニング途中からなどやってきてくれている。一軍でもそういうところを期待しています」と、国吉の抜けたブルペンを支える働きを求めていく考えだ。
今週の金曜日からは、東京ドームを本拠地としての広島3連戦となる。三浦監督は「ホーム、ビジターベンチが逆になる。景色も変わるし多少の違和感はあるかな。相手がジャイアンツじゃないとどういう感じになるのか」と、戸惑いも口にしたが、「ホームランの出やすい球場ですけど、かわせばかわすほどやられる。攻めていきたい。初めて(プレーする球場)じゃないので、選手は対応してくれる」と気持ちを切り替え、リーグ再開を見据えた。
開幕後、最下位に沈んでいたチームは交流戦で5位に浮上。不調の広島を叩き、捲土重来を狙っていきたいところだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)