内定選手一人ひとりへの期待を口にした指揮官
侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督は16日、都内のホテルで『東京オリンピック』に挑む野球日本代表の内定選手24名を発表した。
今回発表されたのは、投手11名、野手13名(捕手2名、内野手6名、外野手5名)で、オリンピック経験者は08年の北京オリンピックに出場した田中将大投手(32)のみ。また、現代表チームのベースとなっている、2019年のプレミア12優勝メンバーからは14名が選出された。
今回発表した24名について、稲葉監督は「プレミア12を共に戦ったチームを土台としていますが、あれから1年半が経過している。選手の怪我の状態や、この1年半で台頭してきた新しい戦力など、変化する状況を踏まえ、通常の国際大会から4人少ない24人の選手枠というルールの中で、コーチ陣と共に金メダルを獲得するために最適なメンバーを検討した結果、今回のメンバーに声をかけることにいたしました」とコメント。
今回発表されたメンバーと、選手名を読み上げる際に口にした稲葉監督のコメントは以下の通り。
<投手:11人>
11 菅野智之(巨人)
「国際経験豊富な彼には投手陣を引っ張って行ってもらいたい。」
12 青柳晃洋(阪神)
「ゴロを打たせる投手として、先発、リリーフ両方での活躍を期待している。」
13 岩崎優(阪神)
初見で対応するのが難しい特殊なサウスポーとして、左右の打者関係なく1イニングを任せることが出る投手として期待している。
15 森下暢仁(広島)
彼は力でも勝負できる投手で、国際大会でもすべてのボールが通用すると思う。
17 山本由伸(オリックス)
先発、リリーフ両方ができる非常に重要な投手。
18 田中将大(楽天)
先発投手として、菅野投手と共に投手陣を引っ張っていってもらいたい。
19 山﨑康晃(DeNA)
国際舞台の経験が豊富な彼には、リリーフ陣をまとめていってもらいたい。
20 栗林良吏(広島)
三振を取れる投手として非常に期待をしている。彼のストレートとフォークボールはオリンピックでも通用すると思っている。
22 大野雄大(中日)
左の投手を苦手とするチームもあると思うので、そういったところで貴重なサウスポーとして先発を任せたいと思う
41 中川皓太(巨人)
彼が投げる左打者のインサイドへのツーシームは外国人打者にも通用すると期待している。
61 平良海馬(西武)
パワー系のリリーフとして国際舞台でも通用する投手で、クローザーの経験もオリンピックで生かされると期待している
<捕手(2名)>
10 甲斐拓也(ソフトバンク)
捕手としての守備力の高さ、そして今年は打撃の調子も良さそうなのでそこにも期待したい。
27 會澤翼(広島)
プレミア12での経験は大きいと思うし、それを生かして今回選出された投手陣をリードしてもらいたい。
<内野手(6名)>
1 山田哲人(ヤクルト)
打撃はもちろん、彼のスピードという部分にも期待をしている。
2 源田壮亮(西武)
彼の抜群の守備力、持ち前のスピード、そして状況に応じた打撃ができる点にも期待をしている
3 浅村栄斗(楽天)
ファーストの守備もできる、マルチなプレーヤー。打撃では持ち前の勝負強さを発揮してもらいたい。
4 菊池涼介(広島)
代表経験が豊富で、いかなる状況があっても臨機応変な対応ができる選手として期待している。
6 坂本勇人(巨人)
彼も豊富な代表経験を持っている。勇人にはキク(菊池)とともに投手陣を引っ張っていってもらいたい。
55 村上宗隆(ヤクルト)
所属チームでのサードの守備も安定感が出てきていますし、彼のパワーにも期待をしている。
<外野手>
8 近藤健介(日本ハム)
彼の巧みなバッティングコントロールと高い出塁率、外国人投手も苦にしない打撃に期待している。
9 柳田悠岐(ソフトバンク)
私が監督就任時から掲げるスピード&パワーをまさに具現化してくれる中心選手だと思っている。
31 栗原陵矢(ソフトバンク)
どこでも守れるユーティリティプレーヤーとして、また彼の打撃にも期待している、
34 吉田正尚(オリックス)
打率の高さに加え、長打も打てる彼の打撃に期待している。
51 鈴木誠也(広島)
プレミア12での勝負強さをオリンピックでも発揮してくれることを期待している。