2021.06.23 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 3 | 終了 | 1 | 北海道日本ハムファイターズ |
京セラD大阪 |
ソロ3発で競り勝ち
10年ぶりの10連勝で7年ぶりの首位を走るオリックスが23日の日本ハム戦にも勝利し、阪急時代の1984年以来、実に37年ぶりの11連勝を飾った。
オリックスの先発・田嶋大樹は球数を要したものの、粘りのピッチングで5回2/3を1失点という内容で降板。「初回は少し力みがあったが、2回以降は落ち着いて、自分らしいピッチングが出来た。全体的には、なんとか最低限の仕事が出来たと思う。少し球数が多くなったところは課題で、なんとか6回を投げ切りたかった」と自身のピッチングを振り返った。
打線は3回、日本ハム先発の池田隆英から紅林弘太郎が左中間スタンドへの5号ソロを突き刺し先手を奪うと、さらに二死後、吉田正尚が「浮いた変化球に対してしっかりとスイング出来た」と、納得の13号ソロを左中間スタンドへ放り込み加点。6回に1点を返されたが、その裏に杉本裕太郎が「タイミングは外されていたが、いい角度で打球が上がってくれた」と振り返った15号ソロで再び突き放した。
田嶋の後を村西良太、張奕、ヒギンス、平野佳寿が無失点で繋ぎ、オリックスが3-1で逃げ切ることに成功。中継ぎ陣ではこの日、疲労のため抹消した澤田圭佑に代わって昇格した張の好投が光った。11連勝のチームは7カード連続の勝ち越しを決めるとともに、貯金を「8」に増やして首位を快走している。
試合後、中嶋聡監督は先発の田嶋について「しっかり腕を振って強い真っ直ぐ、変化球も振れてましたし、ジャッジゾーンで勝負できていた。点を取られたとき、ちょっと後手を踏んだかなと思いましたが、よく投げてくれたと思います」と評価。一発攻勢の打線については「紅林がスパッと打ってくれて、ベンチも活気づいた。いつも打てるわけじゃないんですけど、長打って凄いなと思いながら見てました。あのホームラン3本は大きかった」と、ソロ3本での勝利を振り返った。
37年ぶりとなる11連勝に関しては「連勝のことはホントに考えてなくて、勝ちパターンのピッチャーも疲れて来てますし、一つひとつ、目の前のピッチャーから1点でも取って、勝ち凌ぐことしか考えてないです。まだまだやることはあると思います」と、従来のスタンスを崩さないところに、現在の強さがあるのかもしれない。
1984年は13連勝を記録し、リーグ優勝しているだけに、期待は高まるばかりだ。
取材・文=どら増田