2021.06.25 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 1 | 終了 | 3 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
リリーフ陣の四球が仇に
首位のオリックスが25日から始まった西武3連戦の初戦を落とし、カード頭の連勝が「8」でストップした。
オリックス先発のエース山本由伸は、二塁までランナーを進めてピンチを招くも要所要所で三振に斬ってとり、7回を被安打4、奪三振9、無失点という内容で降板。「調子自体は立ち上がりから悪くなかった。途中から真っすぐの感覚も良くなっていって、どんどん押していくピッチングも出来ていた。ピンチの場面もしっかりと粘ることができ、ゲームを作れたところは良かった」と、自身の投球を振り返った。
打線は2回二死から、ボール先行となった髙橋光成がストライクをとりにきたところを伏見寅威が強振。「芯で捉えることができたけど、入るとまでは思わなかった」という打球がレフトスタンドギリギリのところに飛び込み、「エースが投げている時は先制点が大事になるので、いい先制パンチが出来た」と振り返った。しかし、その後は髙橋のボールを仕留めきれず、1点差のまま試合は終盤へ。
山本の好投を受け、8回からは勝利の方程式に入ったオリックスだったが、セットアッパーのヒギンスが二死から連続四球で得点圏に走者を置くと、栗山巧に適時打を打たれて同点に。9回は守護神の平野佳寿が先頭の呉念庭に粘られて四球を与えると、続く山川穂高にレフト線に運ばれて逆転を許した。
さらに、スパンジェンバーグの適時三塁打で2点差となり、この日から始まった『Bsオリ姫デー』に駆けつけたスタンドのオリ姫たちからもため息が…。平野は無死三塁でマウンドを能見篤史に譲ると、能見は三者連続三振でこのピンチを切り抜けたが、西武の“無失点男”平良海馬に封じられ1-3で敗戦。オリックスは2連敗となり、同日に勝利した2位・楽天が0.5ゲーム差に迫ってきた。
試合後、中嶋聡監督は失点したヒギンスと平野について、「四球ですかね。今までしっかり抑えてくれてたんで、次をしっかり抑えてくれればいい」とコメント。高橋光成に関しては「ずっとやられてますんでね。何かやらなきゃいけないと思って(打順を)崩してみたけど、高さの設定をもう少し設定すれば良かったかな」と、講じた対策が奏功しなかったことを明かした。
一方、山本については「最初のうちは何処まで投げるんやと思いましたけど、尻上がりに上がって来ましたよね」と評価。最後に11連勝からの連敗について聞かれると、「勝たなきゃいけないゲーム。バッティングが落ちてきてるというのがあるけど、何とか繋いでいかなきゃいけない。まあ上げるしかないですね」と前を向いた。
26日はオリックスが山崎福也、西武は今井達也が先発する。
取材・文=どら増田