2021.06.27 13:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 10 | 終了 | 0 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
同率首位をキープ
オリックスが27日の西武戦に勝利を収め、連敗は「2」でストップ。25日から開催された女性ファン向けイベント『Bsオリ姫デー』は1勝1敗1分けという結果に終わった。
オリックスの先発・宮城大弥は、珍しく初回から制球に苦しみ、5回まで毎回ランナーを許したが粘り強い投球を披露。5回を98球、3安打、6奪三振、無失点という内容で降板した。
降板後、宮城は「先頭を出さない意識でいったんですけど反省です。野手の方に助けてもらいながら、なんとか0で抑えられたところは、次に繋がると思うのでよかったですが、抜けてしまうボールも多かったですし、反省することばかりです」と語ったが、防御率は1点台となり、山本由伸との防御率レースも継続中だ。
そんな宮城を援護すべく、西武の先発ニールから、4回に一死一、二塁のチャンスを作ると、「1打席目のチャンス場面で打てていませんでしたが、しっかりと切り替えて集中していこうと思って打席に入っていました」と、T-岡田がライトへ先制適時二塁打を放つと、一死二、三塁から「打席に入る前に監督から何かあるぞと言われてたので、覚悟して(打席に)入りました」という伏見寅威が、技ありのスクイズでこの回に2点を奪取した。
さらに5回一死一、二塁から、吉田正尚が「完璧でした。しっかりと自分のいいスイングが出来ました」と、バックスクリーンへ納得の15号3ランを叩きこみ5点リード。7回にも5安打5得点と大量点を重ね、打線は先発全員安打、15安打10得点の大爆発となった。
投げては6回を村西良太、7回を富山凌雅、8回をK-鈴木、9回を山田修義が無失点リレー。オリックスが10-0で完勝し、連敗を止めるとともに、このカードを1勝1敗1分けで終えた。宮城はリーグトップの8勝目をマークしている。
バックステージで中嶋聡監督は「序盤で点が入らなかったので、なかなか苦しいと思った」とした上で、「あんな四球を続けるようなピッチャーじゃないので、苦しいのかなと思いました。まだ若いので(死球で)遠慮したりあるのかなとも思いますけど、プロですんで、これからは弱気になるのもなくさなきゃいけない」と、宮城のピッチングについて期待を込めながら語った。
打線に関しては「ダブルプレーが続いていたので、ダブルプレーやめて!と思ったら打ってくれたので良かったです」とT-岡田の先制について振り返ると、伏見のスクイズは「どうしても点を取りたいところで、(ニールは)ゴロが多いピッチャーですので、なかなか綺麗に抜いていくのは難しい。ああいうこともしていかなきゃいけないと思うし、1点でも多く点を取っていくのが勝つことだと思う」と語った。
また、7回のビッグイニングには「宮城も苦しんでるのをみんな見てますし、あそこで点が入ったのは大きかった」と、チームの結束力が実を結んだようだ。「8連戦ということで疲れも見えてたんですけど、昨日の引き分けからの(連敗)ストップだったので大きかったです」と語った中嶋監督。楽天と同率首位のまま29日からはロッテとの2連戦に臨む。
取材・文=どら増田