2021.06.28 18:00 | ||||
福岡ソフトバンクホークス | 2 | 終了 | 5 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
6回1失点の粘投で今季7勝目
西武の松本航投手が28日、京セラD大阪でのソフトバンク戦に先発登板し、6回を107球、被安打5、与四球3という内容で粘りを見せ、今季の7勝目を手にした。
松本は初回、簡単に二死としてから3番・柳田悠岐に甘く入ったボールを痛打され、得点圏に走者を背負うと、続く4番・栗原陵矢には追い込みながらフォークをセンター前に弾き返され、先制点を許してしまう。
さらに5番・中村晃には四球を与え、一、二塁となったが、長谷川勇也を中飛に仕留めてピンチを切り抜けると、2回、3回は三者凡退。味方打線が3回、4回に1点ずつを返して逆転に成功した直後の4回裏には、二死一、二塁と再び得点圏に走者を置いたが、松田宣浩の鋭い当たりは左翼手・栗山巧の守備範囲だった。
すると、松本は勝利投手の権利がかかった5回を簡単に三者凡退で終え、直後の6回表には味方打線が3点を加えることに成功。その裏も簡単に二死としたが、中村と長谷川の連打で二、三塁となり、甲斐拓也には際どいボールを見極められて満塁となったが、再びピンチで対峙した松田を左飛に討ち取ってお役御免となった。
25日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは「初回はペースを考えて投げていたのか、腕の振りも弱かったけど、2回以降はしっかり振れるようになった」と主張。
同じく解説の野村弘樹さんは、安定感に欠けた開幕直後を振り返りつつ、「先発とブルペンからマウンドに行くのとでは全然心境も違う。先発だと長いイニングを投げないといけない、なんとかしないといけないという思いもあり、入りが弱かったと思う。それがブルペンに入ったことで、いきなり100%で抑えにいかないといけない。そこで頭の中が切り替わって、立ち上がりからドーンと入れるようになった」とコメント。配置転換が良い影響をもたらしたのではないかとの見解を示し、「良くなったというより、これくらいは投げられるピッチャーだったと思う」と、そのポテンシャルの高さをあらためて評価した。
試合は、松本の後を、森脇亮介、ギャレット、平良海馬と繋いで、西武が5−2で勝利。勝率を5割に戻し、ソフトバンク、ロッテと同率の3位に浮上した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』