元捕手ならではの視点で解説
6月後半に怒涛の追い込みを見せていた巨人の連勝は「8」でストップ。
先発・山口俊は8回一死まで無安打の快投を見せていたが、初めて許した安打が野間峻祥に浴びた痛恨の一発。打線も沈黙して0-1で敗れた。
30日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』には、解説者の谷繁元信氏が出演。通算3021試合出場のプロ野球記録を持つかつての名捕手は、巨人の“痛恨の被弾”についてどう見たのだろうか…?
「0-0の8回。一死を取って1ボール・2ストライクと追い込んでいる状況。1打席目には3ボール・2ストライクからインサイドのストレートで打ち取っているんですけど、この場面でインサイドで勝負する必要はあったのかな…というところですよね」。
谷繁氏としては、この場面で重要な考えは「何が一番いけないか」の一点。「何がダメかと言ったら長打、一番は本塁打ですよね。野間が本塁打を打てる場所と言ったら“内・甘”。だからそこは外すべきでしたよね」と、追い込んでカウントにも余裕のある状況では最も避けるべき選択だったと解説。
つづけて、「じゃあ何を行かなければいけないかと言うと、僕は落ちるボールだと思う。おまけに今日の山口は落ちるボールがすごく良かったですからね。それだけにもったいなかった」と振り返り、最後まで重くのしかかった1点の“取られ方”について、元捕手ならではの目線で指摘した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』