作ったグラブをグラウンドで試すことも!?
オリックスが前代未聞の企画チケットを販売する。
ATOMS製オリジナルオーダーグラブと座席券がセットになったチケットを、株式会社ATOMS協賛のもと、「オリ達の夢を叶えるグラブチケット presented by ATOMS」として9月23日(木・祝)の日本ハム戦にて20枚限定で販売する。
形・デザイン・カラーリングなど、自身の希望に合わせてグラブを細かくカスタマイズできる、オリジナルオーダーグラブが付いたチケットだ。また、今回の企画グラブは、プロ野球選手のグラブを専任で製作し、熟練の技術を持つ、上武直人グラブ職人が全て手作りするという。
球団の担当者によれば、6月29日(火)~7月14日(水)の期間限定で、京セラドーム大阪2階のBsSHOP内にATOMS製のサンプルグラブを展示しているとのこと。同担当者も、サンプルを見て「オリジナルオーダーグラブのイメージを膨らませてください」と呼びかけており、これを機にプロ野球選手の気持ちになって自分だけのオリジナルオーダーグラブを作成してみるも面白そうだ。
株式会社ATOMSは、メインブランドATOMSをはじめ、「YSR」、「RAG de Lion」、「Tresure」など、多数のグループブランドを展開する野球用グラブメーカーで、オリックス・バファローズでは、今シーズンより佐野晧大がメインブランドATOMSのグラブを使用している。
もちろん佐野晧と全く同じモデルを作ることも可能で、オリックスのロゴや佐野晧の名前を刺繍で入れてくれるというのだから、ファンにはたまらない。さらに試合後、このグラブをグラウンドで早速試せる機会も用意される予定だ。
佐野晧は「この企画を聞いたときは、嬉しかったし有り難かったです。こういう機会はなかなかないので、いろいろと広がってくれたら嬉しい。革の質感とグラブの型が良く自分にフィットしていて、とても違和感がないんです。最初から嫌なことは何もなかった。自分がグラブをオーダーする際は、自分の手の大きさはもちろん、身体の大きさにも合ったサイズや型を意識している。今シーズンからの使用ですが、今ではなくてはならない相棒です!」とコメント。
現在はファームで一軍昇格を目指している佐野晧だが、「ファームに落ちた時と比べて、左打席とか打率の方も少し上がって来ている。そこに選球眼もちょっとずつ付いてきていると思う。自分としても掴みつつあるので、それを忘れないように確実にどんどん上げていけたらいい。最低でも後半戦は最初から上にいられるようにやっていきたい」と語り、調整が順調に進んでいることを強調した。
また、「同じグローブを作ってサインをもらいに来てください」と続け、9月23日の試合には、一軍のメンバーとしてチケット購入者の前でプレーをすることと、再びファンにサインができる日が来ることを願っている。
コロナ禍を受け、あらゆることが限定される世の中だが、オリックスではさまざまな試みを企画・実施をしており、先日の女性ファン向けイベント『Bsオリ姫デー』も好評だった。今月6日から8月いっぱいまで行われる『Bs夏の陣』でも様々な企画を用意しており、今回の特注グラブ付きチケット企画も注目を集めることになりそうだ。
なお、チケットは7日(水)10時から14日(水)まで先着順で販売される。
取材・文=どら増田