ニュース 2021.07.08. 11:00

「失敗してもいいから挑戦しよう」ロッテ・小島、左打者の被打率が改善

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ロッテ・小島和哉

左打者対策


 プロ2年目の昨季、規定投球回にわずかに届かなかったものの1年間先発ローテーションを守り7勝を挙げたロッテの小島和哉は、今季もここまで二木康太に次ぐ75回2/3を投げる。

 本格的に先発ローテーションで投げ始めて今年が2年目、打者と対戦する中で昨年と違いを感じる部分があったという。
 
 「昨年1年間の僕の傾向が極端にでているところもあるので、その部分をうまく狙われているというのもありますし、去年とは違う印象が最初の方は投げていて感じました」。

 「右バッターでいったら、右のインコースの球のケアというのがすごく意識が高くなっているのと、左バッターに対してあまりインコースを前半戦使ってこなかったので、そのところで踏み込みがすごく強くなってきたと感じました」。

 開幕直後を振り返っても、左打者に対してはアウトコースの攻めが多く、そこを痛打されていた。5月30日の広島戦を境に、左打者に対してアウトコースだけでなく、インコースにも投げる場面が増えた印象だ。

 「広島戦の前2試合、3試合くらいは外の球を打たれて、点を取られることが多かった。自分のなかで何かを変えないと通用しないと思ったので、思いきって失敗してもいいから挑戦してみようと思って挑戦しました」と、左打者のインコースに投げるようになった意図を説明した。

 「あとは巨人の高梨さんに、同じ左ピッチャーでもあったのでインコースをどういう意図で使っているのか、ちょっとタイプが違うかもしれないですけど話を聞きました」。早稲田大学の先輩である同じ左の高梨雄平(巨人)に“左打者”へのインコースの攻め方について質問した。

 具体的には「中継ぎのひとはピンチの場面で一人一殺で出てくるところもあるので、左サイドは基本的に外のスライダーかなというイメージがあるんですけど、インコースのシュート、ツーシームを投げるタイミングというか、インコースを使うタイミングの話を聞いて、教えてもらいました」と明かした。

 左打者の被打率を見ても、5月23日の楽天戦後までの左打者の被打率が.329(73-24)だったのに対し、5月30日の広島戦以降は左打者の被打率が.186(59-11)と改善された。現在は、左打者のインコースに投げ込む球種はストレートが基本になっているという。

力強いストレートも満足せず


 投球の生命線でもあるストレートは今季見ていると、昨年までに比べて力強くなった。小島本人も「スピード自体は去年より上がっていると思います」と話す。

 2019年11月にアメリカ合衆国ワシントン州シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣され、20年1月の取材で「動作解析では、速い球を投げるためのレクチャーをしてもらいました。そこが一番勉強になったかなと思います」と多くのことを学び、吸収した。

 あれから約1年半が経過し、スピードが上がった要因のひとつに、ドライブライン・ベースボールで学んだことが関係しているのだろうかーー。

 小島に訊くと、「ドライブラインにいかせてもらって、インナーのトレーニングであったり、プラスになる部分は取り入れてはいます。実際練習でスピードを上げようと思って練習はしていなかったというか、僕みたいなタイプはスピードではなくて、バッターとの間合い、タイミングだと思うので、そこで速い球を投げることに偏ってはいけないかなと思って練習していました」と教えてくれた。

 その一方で「去年に比べて被弾も多い。そこは投げ損じの部分が多いのかなと感じます」と反省するように、昨季113回1/3で12被本塁打だったが、今季ここまで75回2/3を投げて11被本塁打。そのうちストレートで6本の本塁打を打たれている。

 「僕の中でそんなにできているという判断がないですね。勝負所で打たれてしまう場面が多いので、全体を見ていいピッチングができたといっても、試合の流れのなかで自分が止めてしまったりとかという試合の進め方をしているので、そこは反省というか、ちょっと物足りないなと感じています」と、現状、自身が投げているストレートに満足はしていない。

 ストレートについて厳しい自己評価をした小島ではあるが、今季は開幕してから13試合に先発して、全て5イニング以上投げる。このあたりは立派だ。「毎試合7、8回を投げないと、イニングも稼げない。1週間の登板で5回しか投げないのは“労働不足”だと思うので、長いイニングを投げられるようにと思っています」。石川歩、美馬学といった“エース格”の2人が一軍に不在のなか、小島には今後も安定した投球が求められる。昨年1年間先発ローテーションで投げ、相手チームが対策、研究してくるなかで、それを上回る投球を見せ続けて欲しい。

取材・文=岩下雄太

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