2021.07.07 17:30 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 6 | 終了 | 4 | 阪神タイガース |
神宮 |
変化球とらえ20号「技術とタイミングを持ち合わせている」
阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明選手が7日、敵地で行われたヤクルト戦で今季20号の節目となる一発を放った。新人の20本塁打は村田修一(横浜)以来18年ぶりで、左打者に限れば1946年の大下弘(セネタース)に並ぶ新人最多タイ記録。1969年に大卒ルーキーの田淵幸一が打ち立てた球団記録(22本)も目前に迫ってきた。
佐藤輝は2点を追う4回無死一塁で高梨裕稔と対峙すると、カウント1ボールから真ん中低めにきたフォークをすくい上げ右翼席へ。一発以外は3三振で4打数1安打だったが、12試合ぶりに飛び出した技ありのアーチは、あらためてゴールデンルーキーの凄みを示す一振りだった。
7日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷沢健一氏は「清原さんの31本、いきそうだよね」と、清原和博氏が保持する新人最多本塁打記録の更新に期待を寄せつつ、「このところホームランが出てなかったけど、それは上体を振りすぎて目線がぶれていた。ホームランの場面は遅いボールだったけど、中心がブレないでバットのヘッドが走ってる。ちょっと良くなってきてるんじゃないかな」と分析。7月初アーチから打撃復調の兆しを感じ取っていた。
また、同番組に出演した片岡篤史氏は「もう本当に末恐ろしい」と節目の一発に感嘆。「佐藤選手のホームランを見ていますと、変化球を上手く運ぶというホームランが多い。新人はある程度真っ直ぐには強く変化球に弱いというタイプが多いんですけど、この佐藤に限っては変化球をうまく長打にできる技術とタイミングを持ち合わせている。これから何本までいくのか楽しみですね」と、新人離れした打法に言及。規格外の活躍を続ける大砲のさらなる長打量産に期待を寄せていた。
この日は外野守備でも強肩を披露し、球場を沸かせた背番号8。スター街道をひた走るルーキーから、今後も目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』