オリックス・山本由伸 (C)Kyodo News

◆ キャリアハイの9勝目を目指して

 9日のソフトバンク戦に先発するオリックスのエース・山本由伸が、前半戦最後の登板に向けて強い決意を口にした。

 ここまで15試合に登板して8勝(5敗)を挙げている右腕は、「ここで一区切りなので、最後まで気を抜かず、良い結果で終われるようにしっかり投げたい」と意気込み、「15試合しっかり投げられているのは、自分でも成長を感じるし、疲れの感覚も昨年より慣れてきた。トレーニングの成果を実感できているので、その部分は納得できるし、自分としては成果を感じるポイント」であることを明かした。

 キャリアハイの9勝に王手をかけているが、「勝ち星はチームの順位がいいから。カード頭でもあるし、絶対に勝ちたい」と語り、勝利への強い意欲を示した。PayPayドームのマウンドに関しては「土は違うんですけど、形は京セラドームに似ているので、いい感じ」と好感触を得ている。

 すでに9勝を挙げているチームメイトの宮城大弥と、「防御率」、「勝ち星」の各部門でトップ争いを繰り広げている現状には、「チームにとってプラスになること。成績をどんどんどんどん上げていって、田嶋さん(5勝)も状態がいいし、(山﨑)福也さん(5勝)もいいし、みんな勝ち星が上位にくるような成績でいけたら」としつつ、最後は「(全部自分が)上にいきたいですけどね(笑)」と負けず嫌いな一面も覗かせた。

 今カードでは、万全ではない王者・ソフトバンクを叩き、前半戦で少しでも優位な状況を作っておきたいところ。まずはエースでカード頭を押さえられるか注目だ。

取材・文=どら増田

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