2021.07.09 17:30 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 4 | 終了 | 3 | 広島東洋カープ |
神宮 |
プロ21年目の男が劇的サヨナラ打
ヤクルトは9日、神宮球場で広島相手に4-3でサヨナラ勝ち。9回にチーム一丸となって勝利を手繰り寄せた。
3-2と1点をリードされて迎えた最終回にドラマがあった。
先頭の中村悠平が四球で出塁し、代走の渡邉大樹が二盗。続くサンタナはレフトへの安打で無死一、三塁とすると、代打の川端慎吾がセンターへ適時打を放ち同点に追いつく。
さらに、無死一、二塁から犠打や申告敬遠で一死満塁というサヨナラの場面で、代打には内川聖一。
プロ21年目のベテランは「ここで打たなければ出番はない」と必死だった。カウントは1ボール2ストライクと追い込まれていたが、執念の一打がセンター前に落ちた。
ヒーローとなった内川は笑顔でナインに迎えられ「すごく明るいというか、雰囲気よくやらせてもらっている」と、ヤクルト移籍1年目からチームに馴染んでいる。
「やっと力になれたかな」と話した背番号「7」は、これからもチームの勝利のためにバットを振る。
「何とかしようという気持ちを形にできているのがスワローズの強いところ」。上位追撃へ、頼もしい男がスワローズにはいる。
取材・文=別府勉