目についた初回の失策
10日に甲子園で行われた伝統の一戦・第2ラウンドは巨人が8-1で勝利。
両者のゲーム差は再び「2.5」に縮まり、11日の第3戦を迎えることとなった。
連勝を目指した阪神だったが、ルーキーの伊藤将司が初回に4つの四死球を与えてしまう大乱調…。
いきなり4点を追いかける展開となると、中盤も投手陣がゼラス・ウィーラーや坂本勇人、岡本和真といった中軸に一発を浴びるなど、10安打を浴びて8失点。
打線も相手先発のC.C.メルセデスを捕らえることができず、1-8の完敗だった。
10日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、初回の“あるシーン”にスポットが当たった。
3点を失ってなおも二死ながら一・三塁という場面。巨人ベンチは2ボール・2ストライクから一塁走者の北村拓己を走らせる。
阪神の捕手・梅野隆太郎は三塁走者を偽投で牽制した後、少し間を空けて二塁へ送球。これをベースに入った遊撃手の中野拓夢が捕り損ね、ボールが転々とする間に三塁走者が悠々と生還。もったいないミスにより、巨人に4点目を献上してしまった。
このシーンについて、高卒1年目のシーズンに遊撃手としてゴールデングラブ賞に輝き、通算22年のキャリアで5度のゴールデングラブ受賞歴を持つ立浪和義氏は、「送球を捕る前に三塁走者に目が行ってしまって、ボールを弾いてしまった」と解説。
道順は違えど、同じプロ1年目から遊撃手として奮闘する中野については、「シーズン途中から出てきて、すごく守備も上手いですし頑張っているのですが、時折こういった軽率にも見えるプレーがありますよね」と、その活躍を認めつつも課題についても言及する。
立浪氏はつづけて、「こういう経験から、もう絶対に同じミスはしないようにね。大事な試合でミスをしたこと、そこからどんどん成長していくわけなので」と自身の経験も踏まえて語り、「厳しい言い方になりますけど、2度とこういうミスがないように。ひとつひとつのボールを丁寧に預かってもらいたいなと思います」とエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』