2021.07.12 18:00 | ||||
阪神タイガース | 4 | 終了 | 3 | 横浜DeNAベイスターズ |
甲子園 |
敗色濃厚な土壇場からの大どんでん返し
阪神が9回二死一塁からの5連打で一挙4点を奪って劇的なサヨナラ勝ちを決めた。
阪神は今季抜群の安定感を誇る先発の青柳晃洋が粘りの投球で7回3失点と試合を作るも、打線の援護なく0−3と3点ビハインドのまま9回に突入。一死後に梅野隆太郎がヒットを放ち出塁したが、続く中野拓夢が右飛に打ち取られて二死に。ここで阪神ベンチは代打で佐藤輝明を送り込むと、その佐藤輝が中安打を放って一、三塁とする。
すると、1番・近本光司が追い込まれながらもレフト前に運び、1点を返すことに成功。さらに2番・糸原健斗も中安打で続き、一気に1点差となった。ここで打席に入った3番・マルテは、2ストライクからアウトコースの際どいボールをギリギリのところで見極めると、中安打を放ち試合を振り出しに戻す。
なおも二死一、三塁と一打サヨナラのチャンスとなると、「打つしかない、とにかく振っていこうと思っていた」という4番・大山悠輔が初球をセンター前に弾き返し、甲子園は大歓声に包まれた。殊勲のサヨナラ打を放った大山はお立ち台で「僕一人が立ってますけど。チーム全員の勝利、チーム一丸となって勝ち取った勝利だと思います」と語り、「最後に大事なところで打ててよかった」と胸を撫で下ろした。
投げては9回を三者凡退に抑えた3番手の及川雅貴が今季2勝目。一方、敗れたDeNAは、最終回のマウンドに上がった“守護神”三嶋一輝が誤算だった。