2021.07.16 18:00 | ||||
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メットライフ |
山本と佐藤輝、平良と村上の同級生対決が白熱
マイナビオールスターゲーム2021の第1戦が16日に行われ、接戦を制した全セが2019年の第2戦(甲子園)に続き2連勝とした。
この試合の見どころのひとつとなったのが、セ・リーグを代表する強打者とパ・リーグ を代表する豪腕の“同級生対決”だ。
まずは初回、全パの先発・山本由伸と全セの2番に入った佐藤輝明が対峙。初球、力のこもった154キロのストレートは外れ、2球目は143キロのフォークで佐藤が空振り。3球目の152キロのストレートはファウルとなり、最後は153キロのストレートで山本が空振り三振を奪った。
16日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた真中満さんは、「見応えありました。(最初は)ストレートをどう打つのかなと思ったんですけど、フォークを投げたりして、ここで佐藤選手も両方あるなと思ったと思う。で、ちょっと迷っているところでストレートがきたので、その分、差し込まれた。でも見応えのあるボールでしたね」と、佐藤輝選手の立場になって解説。
その一方で、ピッチャーがストレートを期待されてしまう点にも言及し、「ピッチャーは真っ直ぐでいかないとみたいなところもある。で、(山本は)2球目にフォークを投げましたけど、それは山本投手の非常に良いボールでもあるわけですから。いい対決だったと思います」とコメント。
同日の放送でMCを務めた野村弘樹さんも「山本も1球フォークを投げたとはいえ、ストレート勝負でいっているわけですから、三振を奪ったわけですし、この勝負は山本に軍配が上がったと言っていいかもしれない」と語ると、真中さんは「ピッチャーはかわいそう。変化球を投げたらいけないみたいな空気になりますけど、全然いいと思う。そんな真っ直ぐだけで抑えられるわけないですから(笑)だから全然いいんです」とピッチャーに同情した。
また、この試合では、ヤクルトの村上宗隆と西武の平良海馬による、若き侍同士の対決も実現。平良が150キロ台中盤のストレートをバンバン投げ込み、4球で2−2としたが、5球目のストレートをファウルされると、6球目にチェンジアップでファウル、最後はスライダーで一飛に仕留めた。
この対決についても言及した真中さんは「最初は平良投手もずっとストレートでいった。でもファウルで決着がつかない感じになってきて、6球目チェンジアップ、7球目スライダーと、変化球投げたんですけど、平良投手、変化球投げていいんですからね!と思いました(笑)」とコメント。
野村さんが「真っ直ぐと分かっていたら、これだけ速いボールでもバットには当たりますよね?」と話を振ると、「なんとか対応できるとは思います。でも1球でもフォークとか入ると、どうかなと思うので、さっきの佐藤輝明選手みたいに真っ直ぐに遅れたりする。やっぱりストレート1本だとなかなか厳しい」と答え、直球勝負を求められがちな投手陣を思いやった。