「7月21日に試合を開催」
鳥取県高野連は19日、どらドラパーク米子市民球場で会見を実施。学校関係者が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた影響で出場辞退となっていた米子松陰高の不戦敗を取り消し、21日に境高校との2回戦を開催すると発表した。
会見に出席した田辺洋範会長は米子松陰高関係者などからの嘆願書をはじめ、日本全国からの問い合わせ、文部科学大臣、日本高野連など各方面からの「対応変更」の要請があったことを明かし、「(臨時休業している)米子松陰高校が7月21日から学校ができるということもありまして、不戦勝となっておりました境高校にもご理解いただき、7月21日に試合を開催するということになりました」と異例の不戦敗取り消しに至った経緯を説明した。
今後の対応については“安全第一の前提”を強調しつつ「教育委員会とも対応を検討している」と協議中であることを説明し、同じ事例が起きた際は試合後の日程なども視野に「個別に対応していくことになる」と話した。米子松陰高の選手に対しては「全力でプレーしていただいて、試合に集中してやってください。頑張ってください」とエールを送った。
米子松陰高は17日に境高と夏の甲子園大会鳥取県予選の2回戦を行う予定だったが、試合の前日に学校関係者が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、野球部内には陽性者・接触者がいなかったものの、大会の開催要項に沿って出場を辞退。同校野球部主将の西村虎之助選手のTwitter投稿をキッカケに、各界から「試合実施」を願う声が上がっていた。