25日、強化試合第2戦の9回を締めた侍ジャパン・栗林良吏

◆ 被災地へ想い「写真を送ってくれて…」

 東京オリンピック(五輪)に出場する野球日本代表・侍ジャパンの栗林良吏投手(広島)が25日、巨人との強化試合(楽天生命パーク)に救援登板。最終回をゼロに抑え、堂々たる投球で代表トップチームデビューを飾った。

 鯉の守護神は代表のユニフォームに袖を通してもシーズン中同様の圧巻のパフォーマンスを披露した。5点リードの9回裏に登板すると、イニング先頭の9番・湯浅大を149キロの速球で空三振に退け、1番・松原聖弥はニゴロ。続く2番・重信慎之介は伝家の宝刀・フォークで斬り、五輪直前の実戦最後のアウトを奪った。

 アマチュア時代に代表経験があるとは言え、侍トップチームへの選出は今回が初めて。背番号20を背負って上がったマウンドは「シーズンと同様、それ以上の緊張とプレッシャーを感じてはいましたけど、シーズン中も今までにないくらい緊張を感じながら投げている。シーズン中の緊張とプレッシャーが生きているのかな」と冷静に振り返った。

 この日は甲斐拓也(ソフトバンク)とバッテリーを組んだが、「配球は今までとは違うものになりますけど、自分の武器はストレートとフォーク。そこは自信を持って、配球に応えられるように投げ込んでいきたい」と平常心。レギュラーシーズンとは異なる仕様の大会球も「そんなに違和感はない」と不安なく、フォークが浮いた場面については「力が入っているのかなと思うので、ボールというよりは自分の力のコントロールができたら」と前向きだった。

 今大会は2011年に起きた東日本大震災の被災地である福島での開幕戦。栗林自身は震災の影響を直接受けてきたわけではないが、代表に合流してから父に被災地の写真を送られ「もう一度あのときの気持ちを思い出した。野球ができていること、普通に生活できていることに感謝しなきゃいけないなとあらためて思えた」と気持ちを奮い立たせたという。

 大会前最後の実戦で9回を締めたクローザーは、大会中も重要局面を託される可能性が高い。3日後に開幕が迫る五輪本番では「野球をやらせてもらっている喜びを感じて、応援してくださる方がこれからも『野球がんばれ!』と思ってもらえるようなプレーをできれば」と力を込めた。

 

この記事を書いたのは

藤田皓己

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