明日からエキシビジョンマッチがスタート
明日27日から始まるエキシビションマッチを前に、DeNAの三浦大輔監督がZOOMでの取材に応じ、後半戦に向けた調整の場であると共に、競争の場でもあることを強調した。
川村丈夫ピッチングコーチが後半戦の「目玉」として明らかにした石田健大の先発転向について三浦監督は、「総合的に判断しました。(リリーフ左腕は)砂田もいますし、石田もなかなか結果を出せずに苦しんでいるところでの判断」であることを明かし、「(先発転向の)考えは常に頭にはあった。前半戦が終わって本人と話して、本人もそこで調整したい、チームのためにどこでも貢献したいということなので(先発の)調整をしてもらいます」と、期待を寄せる。
さらに、「(石田も)前向きに捉えてくれています。今年はオリンピックもあって期間が開くので、配球とか使う球種とか、取り戻さなければいけないこともいっぱいあると思う。その間、しっかりと先発調整をしてもらいたい」と続け、2年連続で開幕投手を務めたこともある左腕の復活を心待ちにしていた。
また、川村コーチが注視していた濱口遥大とフェルナンド・ロメロについても触れ、左脇腹の違和感から昨日ファームで復帰登板を果たし、4回無失点と好投した濱口については「まだリハビリから最初の登板なので」と前置きしつつ、「腕も振れていて、身体も使えていた。段階を踏んで状態を見ながら進めていきたい」と評価。もうひとりのロメロに関しては「明後日の予定です」と、28日に行われるソフトバンク戦で起用し、目を光らせる構えだ。
後半戦は先発投手陣のローテーション争いがより加速すると思われるが、「先発だけじゃなくリリーフもそうですし、野手もそう。調整の選手もいますけど、後半戦の一軍確定はまだ決めていないので、ほとんどの選手が結果で応えてくれないと。みんな競争です!」と、キャンプインから開幕へ向かう過程の中で発した言葉を再び口にした。
明日から行われる10試合のエキシビションマッチ。後半戦へ向け、チーム内の戦いはより激しさを増していきそうだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)