ロッテの成田翔が、ここまでエキシビションマッチに2試合に登板し、いずれも3人で打ち取るなどアピールを続けている。
今季は左打者のインコースにストレートと同じ球速帯のシュート、アウトコースにスライダー、右打者のアウトコースにシュートを投げ分け、ファームで左打者の被打率が.094(32-3)、右打者の被打率が.130(23-3)と抑え込み、6月5日に今季初昇格。※被打率はいずれも21年6月4日終了時点
4月のオンライン取材で「チャンスがきたらモノにするだけだなと思います」と話した成田は、今季初登板となった同日のDeNA戦で走者を出しながらもゼロで切り抜けると、6月11日の巨人戦、6月19日の西武戦も無失点に抑えた。左打者に対して許した安打は、6月19日の西武戦で栗山巧にライト前に運ばれた1本のみ。7打数1被安打、2奪三振、0与四死球と抑えていたが、6月24日に一軍登録抹消となった。
一軍登録抹消後も、ファームで7試合・6イニングを投げて、6被安打、5奪三振、4与四死球、許した失点はわずかに1。6月27日の楽天戦から6試合連続無失点中だ。左打者に対してもこの期間、被打率.214(14-3)、4奪三振、1与四球で、6月27日の楽天戦以降は被打率.100(10-1)。その1本も内野安打と、1カ月近く左打者をほぼ完璧に封じた。
“左キラー”ぶりはエキシビションマッチでも発揮している。7月28日の阪神戦では板山祐太郎を二ゴロ、7月30日の広島戦では野間峻祥を二ゴロ、小園海斗を中飛ときっちりとその役割を果たした。
マリーンズのブルペンは、田中靖洋、小野郁と“左打者”に強い右のリリーフが控えており、前半戦はピンチで“左打者”を迎えると、彼らがマウンドに上がることが多かった。成田もファームでは、彼らに負けないくらい左打者を抑えてきた。右打者に対してもファームでは、ここまで被打率.188(32-6)だ。
「(20年の)シーズン中はうまくいかなかったので、そこで肘の位置を少しあげたんですけど、フェニックスリーグあたりからチームの戦力になることを考えたときに、下げた方が力になれるかなと自分なりに考えた。そこからこういう感じです」と投球フォームで試行錯誤してきたが、今のフォームをモノにしつつある。
ファームでは結果を残してきた。あとは一軍で結果を残すだけ。この言葉をここ数年、何度も記してきたが、今回巡ってきたエキシビションマッチの一軍登板機会で、目の前のチャンスを掴もうと“結果”でアピールしている。熾烈な競争を勝ち抜き、一軍で居場所を掴み、後半戦はリーグ優勝を争うチームの力になりたい。
▼ 6月27日以降の左打者対戦成績
【二軍】
6月27日:武 藤(楽天) 空三振
6月27日:渡邊佳(楽天) 投ゴロ
6月30日:平 間(巨人) 三直
6月30日:重 信(巨人) 二ゴロ
7月12日:仲三河(西武) 空三振
7月12日:川 越(西武) 遊ゴロ
7月12日:中 熊(西武) 遊飛
7月13日:川 越(西武) 四球
7月22日:古 川(日本ハム) 見三振
7月25日:武 藤(楽天) 遊安
7月25日:渡邊佳(楽天) 左飛
【エキシビションマッチ】
7月28日:板 山(阪神) 二ゴロ
7月30日:野 間(広島) 二ゴロ
7月30日:小 園(広島) 中飛
文=岩下雄太
今季は左打者のインコースにストレートと同じ球速帯のシュート、アウトコースにスライダー、右打者のアウトコースにシュートを投げ分け、ファームで左打者の被打率が.094(32-3)、右打者の被打率が.130(23-3)と抑え込み、6月5日に今季初昇格。※被打率はいずれも21年6月4日終了時点
4月のオンライン取材で「チャンスがきたらモノにするだけだなと思います」と話した成田は、今季初登板となった同日のDeNA戦で走者を出しながらもゼロで切り抜けると、6月11日の巨人戦、6月19日の西武戦も無失点に抑えた。左打者に対して許した安打は、6月19日の西武戦で栗山巧にライト前に運ばれた1本のみ。7打数1被安打、2奪三振、0与四死球と抑えていたが、6月24日に一軍登録抹消となった。
一軍登録抹消後も、ファームで7試合・6イニングを投げて、6被安打、5奪三振、4与四死球、許した失点はわずかに1。6月27日の楽天戦から6試合連続無失点中だ。左打者に対してもこの期間、被打率.214(14-3)、4奪三振、1与四球で、6月27日の楽天戦以降は被打率.100(10-1)。その1本も内野安打と、1カ月近く左打者をほぼ完璧に封じた。
“左キラー”ぶりはエキシビションマッチでも発揮している。7月28日の阪神戦では板山祐太郎を二ゴロ、7月30日の広島戦では野間峻祥を二ゴロ、小園海斗を中飛ときっちりとその役割を果たした。
マリーンズのブルペンは、田中靖洋、小野郁と“左打者”に強い右のリリーフが控えており、前半戦はピンチで“左打者”を迎えると、彼らがマウンドに上がることが多かった。成田もファームでは、彼らに負けないくらい左打者を抑えてきた。右打者に対してもファームでは、ここまで被打率.188(32-6)だ。
「(20年の)シーズン中はうまくいかなかったので、そこで肘の位置を少しあげたんですけど、フェニックスリーグあたりからチームの戦力になることを考えたときに、下げた方が力になれるかなと自分なりに考えた。そこからこういう感じです」と投球フォームで試行錯誤してきたが、今のフォームをモノにしつつある。
ファームでは結果を残してきた。あとは一軍で結果を残すだけ。この言葉をここ数年、何度も記してきたが、今回巡ってきたエキシビションマッチの一軍登板機会で、目の前のチャンスを掴もうと“結果”でアピールしている。熾烈な競争を勝ち抜き、一軍で居場所を掴み、後半戦はリーグ優勝を争うチームの力になりたい。
▼ 6月27日以降の左打者対戦成績
【二軍】
6月27日:武 藤(楽天) 空三振
6月27日:渡邊佳(楽天) 投ゴロ
6月30日:平 間(巨人) 三直
6月30日:重 信(巨人) 二ゴロ
7月12日:仲三河(西武) 空三振
7月12日:川 越(西武) 遊ゴロ
7月12日:中 熊(西武) 遊飛
7月13日:川 越(西武) 四球
7月22日:古 川(日本ハム) 見三振
7月25日:武 藤(楽天) 遊安
7月25日:渡邊佳(楽天) 左飛
【エキシビションマッチ】
7月28日:板 山(阪神) 二ゴロ
7月30日:野 間(広島) 二ゴロ
7月30日:小 園(広島) 中飛
文=岩下雄太