吉田の中前適時打、柳田の適時内野安打で2点先取も…
悲願の金メダル獲得を目指す野球日本代表・侍ジャパンは2日、決勝トーナメント初戦で米国代表と対戦。3回裏に吉田正尚外野手(オリックス)の中前適時打などで2点を先取したが、直後の4回に先発の田中将大投手(楽天)が3点を失い逆転を許した。
侍ジャパンは今大会初登板の先発・田中が3回まで無失点。初回、2回といずれも得点圏に走者を背負ったが、要所を締め3回までゼロを並べた。打線は初回、無死一、二塁の好機を作るも、3番・吉田が二ゴロ併殺に倒れるなど無得点。2回も無死一、二塁としたが、7番・菊池(広島)が遊ゴロ併殺に倒れ、この回も得点を奪えなかった。
それでも3回、二死から2番・坂本(巨人)が中越え二塁打でチャンスメイクすると、前の打席で併殺に倒れていた吉田正が先制適時打を中前へ。さらに、4番・鈴木(広島)、5番・浅村(楽天)の連続四球で再び二塁満塁の好機を作り、6番・柳田(ソフトバンク)の遊撃への適時内野安打で2点目を奪った。2連勝したオープニングラウンドはいずれも追いかける展開だったが、米国との“全勝対決”で今大会初めて先制点をマーク。試合の主導権を握ったかに思われた。
しかし直後の4回、田中は一死から四球を与えると、2017年にヤンキースでチームメイトだった5番・フレイジャーに左中間突破の適時二塁打を浴び1点差を返された。さらに、7番・コロスバリーには左前適時打を浴び2失点目。9番・アレンには右翼線への適時二塁打を許し2-3と逆転を許した。
田中はここで降板。なおも二死二、三塁のピンチでリリーフした岩崎(阪神)が1番・ウエストブルックを遊ゴロに退け、田中の登板結果は3回2/3で6安打3失点、6奪三振2四死球となった。