投げては本田が5回無失点と好投
オリックスは3日に行われたエキシビションマッチで阪神と対戦。若い力が投打に存在感を示したが、試合は2-2の引き分けに終わった。
オリックスはこの日に25歳の誕生日を迎えた田嶋大樹が先発し、4者連続三振を奪うなど「しっかりとゾーンで勝負できたし、全体的に良かった」と、納得の内容で2回を無失点に抑えた。
一方の打線は3回、無死満塁から「3番・左翼」で先発したルーキーの来田涼斗が、阪神の先発・藤浪晋太郎に追い込まれながらも「なんとかバットに当ててランナーを還そうと思った」と、甘く入ったフォークを右中間に弾き返す2点適時二塁打を放って試合の均衡を破った。
鮮烈なデビューを飾った先月以降は低迷していたが、8回には守備でもファインプレーを見せるなどアピール。中嶋聡監督も「追い込まれてからしっかり対応できて良かった」と評価したが、「いろんな攻め方をされたときとか、守備の面でもまだまだ危なっかしいところがある。すぐ使うべきだとは思わない」と、慎重な育成方針を示した。
投げては田嶋の後をヒギンスが1イニング、本田仁海が5イニングを無失点に抑える好投。本田は5回を88球、4安打、無失点と後半戦の先発ローテーション候補に名乗り上げた。最終回に登板した張奕が乱調で同点に追いつかれたが、中嶋聡監督は「良かったですよ、9回以外は。(本田は)ボールが浮ついた入りの部分を差し引いても良かったと思う。今のピッチングを続けられるなら(ローテーションに)入ってくると思います」と本田の好投を称えた。
取材・文=どら増田