◆ 2年連続本塁打と打点の二冠はバース以来34年間不在

 東京オリンピックの野球も佳境を迎え、日本代表は4戦全勝で決勝に進出。悲願の金メダル獲得に後一歩と迫っているが、ペナントレースを中断しているプロ野球はエキシビションマッチの真っ只中にある。

 そんななか、巨人の岡本和真が4試合で3本塁打、7打点と活躍。ペナントレースには直接関係ないエキシビションマッチといえ、しっかりとバットで結果を残すあたりは、さすが「巨人の4番」といったところ。本人は調子が良いわけではないと語るが、後半戦に向けて結果が出ているのは喜ばしいことだろう。

 その岡本が前半戦に記録した27本塁打、80打点はともにリーグ単独トップで、とくに打点は2位の山田哲人(ヤクルト)に15点もの大差をつける独走状態だ。2年連続となる本塁打と打点の二冠王へ向け、着々と数字を積み重ねている。

 仮にこのまま岡本が2年連続で本塁打と打点の二冠を獲得すれば、セ・リーグでは1985年・1986年のバース(阪神/三冠王)以来35年ぶりの快挙となる。また、巨人の選手では、1976年・1977年の王貞治(三冠王)以来、実に44年ぶりの偉業となる。

◆ 巨人で打撃二冠を複数年連続獲得したのは王貞治のみ

岡本にはチームをリーグ3連覇に導く活躍と共に、2年連続での打撃二冠にも期待がかかる。これまでを振り返ると、打撃二冠を複数年連続で獲得した巨人の選手は、前述の王しかいなかった。セ・リーグ全体で見ても、王とバース、そして山本浩二(広島)の3人だけの偉業であり、今年の岡本はその強打者たちに並ぼうとしている。

 さらに、主要打撃3部門(打率、本塁打、打点)をひとつでもいいので、複数年連続で獲得した巨人の選手を調べてみると、思いのほか少なかった。

 2リーグ制となった1950年以降、複数年連続で首位打者を獲得した巨人の選手は、与那嶺要と長嶋茂雄、そして王貞治の3人。本塁打王は王が唯一の存在で、打点王は宮本敏雄と王、そして長嶋の3人だった。つまり、王と長嶋のいわゆる「ON」と与那嶺、そして宮本の4人しか、複数年連続で主要3部門のタイトルを獲得したことはない。

 古くは、川上哲治や青田昇といったレジェンド選手。それ以降では、原辰徳、松井秀喜、阿部慎之助といった一時代を築いた主軸打者。さらには、ラミレスやクロマティといった外国人選手でも、複数年連続で主要3部門の打撃タイトル獲得はできなかった。

 後半戦は、首位の阪神を追いかける上でも岡本にかかる期待はより一層大きくなる。そしてもちろん、前半戦と同様に、本塁打と打点を積み重ねることができれば、それはチームの勝利へとつながっていくはずだ。

▼ セ・リーグ本塁打ランキング
27本 岡本和真(巨人/85試合)
26本 村上宗隆(ヤクルト/83試合)
25本 山田哲人(ヤクルト/83試合)

▼ セ・リーグ打点ランキング
80打点 岡本和真(巨人/85試合)
65打点 山田哲人(ヤクルト/83試合)
61打点 村上宗隆(ヤクルト/83試合)

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ベースボールキング編集部

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