オリックス 0 - 1 阪神(エキシビションマッチ/京セラドーム大阪)
オリックスは6日、京セラドーム大阪で阪神とエキシビションマッチを実施。
公式戦再開を1週間後に控えたこの日のマウンドに登ったのが、高卒2年目左腕の宮城大弥だった。
前半戦でリーグトップタイの9勝、リーグ2位の防御率2.10を記録するなど大ブレイク。
首位で迎える後半戦開幕のマウンドを託されることが予想される19歳は、2回に大山悠輔の二塁打でピンチを迎えると、二死三塁から同世代の井上広大に先制の適時打を浴びてしまう。
それでも、4回は一死一・二塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、テンポの良い投球で5回まで74球、被安打4、9つの三振を奪って無四球・1失点の好投。順調な調整ぶりを披露した。
降板後、「立ち上がりは悪くなかったと思いますが、2ストライクに追い込んでから変化球が高く入ってしまうなど、ここという勝負所で納得のいくボールが投げられていませんでした」と課題を述べた宮城。
「そういったところが失点につながってしまっていますし、シーズン再開に向けて、大事な場面でもっと厳しく、もっと良いボールを投げていけるようにしなければいけないと思います」と続け、迫ってきたペナントレース再開を見据えた。
その宮城の後を受けたのが、新外国人のグレン・スパークマン。
最速155キロのストレートを軸に、こちらもテンポ良く阪神打線を料理。4回を投げて53球、被安打はわずかに1本。奪三振が6つで無四球・無失点と、先発ローテーション争いに加わるには十分な内容で首脳陣にアピールした。
指揮官は「まあまあかな」
試合後、中嶋聡監督は宮城について、「今日はまあまあかな。めっちゃ良いとは思わなかった」としつつ、「右のインコースのラインも、左の外のラインも良かった。あとは公式戦になって、しっかり投げていくことだと思う」と、近づいてきた“本番”で投げていくことでさらなる良化を期待する。
また、2番手のスパークマンには、「仕上がりを上げてほしかったので、その点はカウントを悪くしたりとかもなく、ズレてしまうボールも少なく、ゾーンの中で投げられているなという印象で、まっすぐが非常に良い感じになってきている」と好感触。
後半戦開幕に向けて、残すエキシビションマッチは8日からのDeNA戦の2試合。
「気持ちの整理と、狙い球の整理をしっかりやっていきたい」
出来る限りのことをし尽して、首位で迎えるペナントレース再開、後半戦の開幕ダッシュを見据える。
取材・文=どら増田