ニュース 2021.08.10. 18:17

夏の甲子園・日本航空が16年ぶりの初戦突破 初出場の東明館は初戦敗退

『第103回全国高等学校野球選手権大会』
○ 日本航空 4 - 0 東明館 ●
<1回戦 8月10日>

 2年ぶりに帰ってきた夏の甲子園。台風接近のために1日順延された開幕日・第3試合は、13年ぶり6度目の出場の日本航空(山梨)が競り勝ち初戦突破。甲子園での勝利は3回戦に進出した2005年以来16年ぶりとなった。

 試合は両校ともに先発投手を中心に堅守で譲らぬ締まった試合展開だったが、日本航空は6回二死一・三塁から重盗を仕掛け、三走・久次米陸士が間一髪でタッチをかいくぐり先制。8回に上位打線の連打で突き放した。投げてはヴァデルナ・フェルガスが要所を締める好投を見せ、5安打3四球5三振で今大会の完封勝利イチバン乗り。チームを2回戦進出へ導いた。

 日本航空の豊泉啓介監督は公式戦初完封となったヴァデルナの投球について「前半から調子は良くなかったんですけど粘り強く投げてくれました」とコメント。県大会から続けてきた継投での逃げ切りも「プランの中にはあったんですけど、7回8回をしのいでくれたのでヴァデルナでいこう」とエースにマウンドを託した。

 結果的に決勝点となった重盗で奪った先制の場面については「打てないと思ったので勝負をかけました」と指揮官。再三の好守と好走塁で16年ぶりに初戦を突破し、「ウチは守りからリズムを作って接戦に持っていければ」と2回戦を見据えた。

 敗れた東明館(佐賀)は先発の今村珀孔が8回途中まで4失点と力投したものの、打線が長身サウスポーを崩しきれずに完封負け。春夏通じて甲子園の初勝利は来年以降へお預けとなった。

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