『第103回全国高等学校野球選手権大会』
○ 智弁学園 10 - 3 倉敷商 ●
<1回戦 8月11日>
2年ぶりの開催となった夏の甲子園、『第103回全国高等学校野球選手権大会』は大会2日目。
第1試合は2大会連続20回目の出場となった智弁学園(奈良)が、9年ぶり11回目の出場となった倉敷商(岡山)を10-3で撃破。
打っては持ち前の強力打線が初戦から2ケタ・14安打で10得点。投げてはエース左腕の西村王雅が8回を6安打で無失点に封じる好投を見せた。
序盤の3イニングは共にゼロ行進と静かな立ち上がり。
しかし4回、智弁学園は先頭の4番・前川右京がセカンド強襲の痛烈な安打で出ると、4番・山下陽輔はもう少しでスタンドインというレフトフェンス直撃の二塁打。この間に前川が生還して1点を先制すると、森田空の内野安打の間にもう1点を加え、智弁学園が2点を先制する。
さらに5回、先頭の9番・西村王雅の安打を皮切りに、押し出しの死球や連続適時打、スクイズなどで一挙5得点。7回にも四死球でもらったチャンスを犠打でしっかりと送り、適時打やスクイズなどで3点を追加。大技・小技絡めた見事な攻撃で初戦から2ケタ・10得点を記録した。
一方、投げてはエース左腕の西村王雅が見事なピッチングを展開。
大量援護に集中を切らすことなく、倉敷商打線を散発の6安打に封じる快投。7回までは二塁すら踏ませぬ圧巻の内容で、8回二死から連打で迎えた初のピンチも、後続を斬って無失点で切り抜ける。
9回は2年生の藤本竣介がつかまり、倉敷商に3点を返されたものの、3年生の小畠一心が粘る相手を振り切って10-3で勝利。投打が噛み合った智弁学園が、危なげない戦いぶりで2回戦進出を決めた。