『第103回全国高等学校野球選手権大会』
○ 専大松戸 6 - 0 明豊 ●<1回戦 8月16日>
6年ぶり2度目の出場となった専大松戸(千葉)が、今春センバツ準優勝の明豊(大分)を下して初戦突破。2015年の夏、2021年の春はいずれも初戦で敗退しており、同校にとっては“3度目の正直”で嬉しい甲子園初勝利となった。
専大松戸は初回に相手のバッテリーミスで先制すると、さらに一死一・三塁からダブルスチールを成功させ2点を先行。試合中盤には犠打で作ったチャンスをものにする手堅い試合運びで加点する一方で、チーム合計11安打3盗塁と塁上を駆け回る果敢な攻撃も光った。
投げてはエースナンバーを背負う右腕・深沢鳳介が140キロ前後のストレートと緩急を生かしたピッチングで明豊打線を翻弄。失策絡みで迎えたピンチにも動じず、計11奪三振・136球の快投で完封勝利を収めた。
専大松戸の持丸修一監督は試合後、「こんな効率のいい攻撃は久しぶりです」と笑顔で振り返り、「子供らがいろいろ考えてくれて、予想以上の動きをしてくれた」と聖地で躍動した選手を称えた。
夏は4年ぶり7回目の出場だった明豊は、準優勝だった今春センバツと同様に継投で食らいつくも打線が散発6安打無得点。惜しくも初戦で姿を消すことになった。