『第103回全国高等学校野球選手権大会』
○ 大阪桐蔭 7 - 4 東海大菅生 ●<1回戦 8月17日>
今大会の1回戦屈指の好カードとなった大阪桐蔭(大阪)と東海大菅生(西東京)の一戦は、大阪大会の7試合で70得点を挙げた強力打線を要する大阪桐蔭が8回途中降雨コールドで勝利し、2回戦に駒を進めた。
大阪桐蔭は初回、二死から3番・池田陵真が内野安打で出塁すると、4番・花田旭がバックスクリーンに2ランを放り込んで先制。直後の2回表に二死からの連打と失策絡みで1点を返されたが、先発・松浦慶斗が粘り強いピッチングを魅せると、3回裏に2番・藤原夏暉と5番・前田健伸のソロで2点を加えてリードを広げた。
対する東海大菅生は、4回からもうひとりの左腕・本田峻也を投入。雨が強くなり始めた5回に2本の二塁打で1点を失ったが、その後の満塁のピンチを切り抜けると、6回にも満塁とされながら無失点で切り抜けた。すると、7回表に2本の二塁打で1点を返し、2つの四球などで二死満塁、3番・堀町沖永の2点適時二塁打で1点差に詰め寄ったが、その裏に再び差を広げられてしまう。
大阪桐蔭は二死からヒットと死球で一、二塁とし、先発・松浦の打席で田近介人を代打に送ると、強まる雨を切り裂くような打球がライトの頭上を破り、7−4と再び3点差となった。ぬかるんだグラウンドコンディションの中で8回表にも突入し、東海大菅生は一死一、二塁と好機を作ったが、ここで試合は一時中断となり、その後、降雨コールドで試合終了。センバツ8強の東海大菅生は1回戦で姿を消すことになった。
なお、17日に行われる予定だった第2試合以降は、天候不良のため中止となり、翌18日(水)に順延となっている。