右前安打と犠打で打撃でも貢献
広島の大瀬良大地が7回5安打無失点と好投。連敗を「4」でストップした。
前回登板から中5日で先発した大瀬良は要所を締める投球でゼロを並べ、連打でピンチを招いた4回は右翼・鈴木誠也が前方の飛球をスライディングキャッチし失点を阻止。バックの守りにも助けられながら、我慢のピッチングで援護を待った。
両軍スコアレスの5回二死一塁から9番・大瀬良が自ら右前安打を放ち一・三塁とチャンスメークすると、1番・野間峻祥が左前へ適時打を放ち待望の先制点。7回には9番・大瀬良の犠打で得点圏に走者を進め、野間と長野久義の連続適時打で2点を加点した。
打席でも存在感を示した大瀬良は、先制直後の6回二死一・二塁のピンチを空振り三振で切り抜け力強く拳を握ると、リードを広げた7回は三者凡退に抑えて球数95球でお役御免。
7回5安打無失点と好投し、3試合連続完封されていた打線も11安打3得点で援護。14日の阪神戦から続いていたチームの連続無得点記録は「34イニング」でストップした。
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた齊藤明雄さんは「丁寧なピッチングをしていた」と振り返り、「真っすぐは力強い、変化球はコントロールミスしない、腕の振りも素晴らしい」とエースの好投を称賛。また、「(中日先発の)大野に負けたくないということもあったと思うし、連敗を止めるという気持ちが入っていた」と評価した。
MCを務めた高木豊さんも「こういうピッチャーがいるのになんで広島はこの順位にいるのかなと思いますよね」と思わず本音をポロリ。後半戦での巻き返しに期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』