ニュース 2021.08.22. 11:00

明徳義塾が狙い通りの風間攻略 馬淵監督「風間くんを早く降ろすんだ」

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5回表明徳義塾二死三塁、森松が右前に適時打を放つ。投手風間、捕手中井=甲子園
『第103回全国高等学校野球選手権大会』
● 明桜 2 - 8 明徳義塾 ○
<2回戦 8月22日>

 明徳義塾(高知)が2016年夏以来5年ぶりのベスト16進出。明桜(秋田)は“最速157キロ”を誇るエース・風間球打が6回・139球投じて2失点にまとめたが、打線が援護できず2回戦敗退となった。

 明徳義塾は2回に先制を許したが、直後の3回に3番・森松幸亮の適時打ですぐさま試合を振り出しに戻すと、5回にも森松が右前適時打を放ち逆転に成功。7回には2番手・石田一斗を一死満塁と攻め立て、5番・代木大和が試みたスクイズバントは空振りとなったが、捕手がワンバウンドしたボールを弾く間に追加点。記録上は「トリプルスチール」という珍しい形でリードを広げた。

 先発のエース・代木は5回の先頭打者に二塁打を許し、次打者にストレートの四球を出したところで降板となるも、2番手の変則左腕・吉村優聖歩がピンチを切り抜け9回まで5イニング1失点の好リリーフ。明徳義塾(高知)が攻守に主導権を握る形で、3回戦進出を決めた。

 明桜(秋田)は先発したエースの風間がゾーンから外れたボールをことごとく見極められて5回途中で球数が100球に到達するなど苦投。今大会最速の152キロをマークし、なんとか6回6安打2失点、5四球8三振と踏ん張ったものの、リリーフした石田一斗、栗城蓮も失点を重ね2回戦敗退となった。

 明徳義塾の馬淵史郎監督は試合後、風間攻略へボール球の見極めを指示していたと明かし、「とにかく風間くんをマウンドから早く降ろすんだと。2ストライクからも食いついていきましたよね。ファールボールがものすごく大きかったと思います」と、粘り強くプレッシャーを与え続けた打線を評価。

 今大会屈指の投手を相手に高い作戦遂行能力を見せた選手については、「170センチ台が5人出ているようなチームなので、パワーとかでは勝てませんけど、日頃からそういったことをしっかりできれば対等に戦えるんだと口酸っぱく言ってきましたので。そういうゲームができたかな」と手応えを口にしていた。

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