速球&変化球ともに「自分の強み」
オリックスは22日、新外国人選手として獲得した前独立リーグ茨城アストロプラネッツのセサル・バルガス投手の入団発表記者会見を京セラドーム大阪で行った。背番号は「59」。
バルガスはメキシコ出身で188センチ、107キロの右腕。ドラフト外で2009年にヤンキースへ入団し、パドレス、ナショナルズやメキシカンリーグをへて、今年はBCリーグの茨城に所属していた。
メジャーでプレーしたのは2016年の1年。通算7試合0勝3敗、34イニングを投げて19失点(自責19)の防御率5.03だったが、茨城では10試合5勝2敗の防御率1.64の好成績。最速155キロのストレートに縦スライダーが魅力な選手だ。
バルガスは東京オリンピックでは野球メキシコ代表の一員として出場しており、日本戦にもリリーフ登板。ディクソン退団の影響もあって、これから優勝争いが本格化する上で補強に向けて調査していたオリックスの目に止まった。
バルガスは「非常にワクワクしています。ここでプレーできることを嬉しく思います。真っ直ぐに動きがあるのと、あとは変化球に自信があるのが自分の強みだと思う。日本のバッターはパワーがある。日本人の選手と対戦するときは、しっかり準備して球を投げ切ることに集中してました。日本の全てが好き。文化も好きだしみんなフレンドリー。ここで楽しんで生活をしていきたい。チームがいい状態と聞いているので、自分はどこでもいいので、監督から伝えられたところで(投げて)優勝に貢献できればと思ってます」と即戦力としてチームに貢献したい思いを明らかにしている。
福良淳一GMは「日本に来たときから調査はしていて、オリンピックの関係でこの時期の発表になりました。真っ直ぐにも力がありますし、変化球もカット、シンカーを上手く使いながら制球力もあるので評価してます。BCでもしっかり先発で投げてるし、オリンピックは中継ぎで1イニング抑えましたし、まあどちらでも行けるかなと。ここから先、チームとして大事なところに入ってもらいたい。これから疲れも出てくるでしょうしね。(国内にいたので)調整期間もいらないしいいんじゃないですか」と話し、今後チームに疲れが出ることも想定しての補強と説明した。
これが優勝争いに向けた最後の補強になるのかはまだ分からないが、球団は好調なチームを全力で支えていく。
取材・文=どら増田