ニュース 2021.08.23. 19:30

女子高校野球・神戸弘陵が甲子園開催の決勝を制す 小林主将は聖地Vに涙「成果出せた」

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高知中央を破って優勝し、喜ぶ神戸弘陵ナイン=甲子園
『第25回全国高校女子硬式野球選手権大会』
○ 神戸弘陵(兵庫) 4 - 0 高知中央(高知)●
<決勝・甲子園>

 史上初めて甲子園で行われた女子高校野球。17時から行われた球史を動かす歴史的一戦は神戸弘陵が制し、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 7イニング制の試合が動いたのは2回、神戸弘陵が4番・正代絢子の内野安打をキッカケに一死一・三塁のチャンスを迎え、7番・安藤蓮姫のスクイズで先制。なおも押せ押せムードで攻め続ける神戸弘陵は9番・師子鹿南のスクイズで2点目を奪い、続く1番・信貴友郁の中前適時打でさらに2点を追加。2回裏に一挙4得点を奪い試合の主導権を握った。

 投げては2年生左腕の日高結衣が6回まで4安打無失点と好投し、最終回は島野愛友利がテンポよく三者凡退。3年制右腕を中心に神戸弘陵ナインが歓喜の輪を作った。

 創部3年目にして頂点に迫った高知中央は、初回に2番・松本安純が右安打を放ち、女子高校野球としては記念すべき聖地初安打。塁上を賑わせながらも、最後までホームが遠かった。

 優勝監督インタビューに応じた石原康司監督は「感無量です」と全国制覇の喜びを語りつつ、「いろいろな方の尽力のおかげ」と聖地での決勝開催を実現させた関係者へ感謝。小林芽生主将は感極まり「今までみんなで頑張ってきた成果が出せた。みんな最高です」と涙を拭った。

 今大会の規定は7イニング制で指名打者(DH)制あり。ベンチ入りは25名まで認められ、背番号も1番から99番まで着用可能。場内アナウンスでは男子の「くん」付けに対し、「さん」付けで選手名がコールされ、男子同様に録音された応援歌が熱戦を彩った。

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