史上初めて同一地区から5校がベスト8進出
『第103回全国高等学校野球選手権大会』は25日、3回戦の4試合が行われ、準々決勝に進出する8校が出揃った。この日登場してきた近畿勢は智弁学園(奈良)、神戸国際大付(兵庫)、近江(滋賀)がいずれも3回戦を突破し、史上初めて同一地方から5校が準々決勝に進出した。
第1試合は智弁学園が主砲・前川右京の2試合連続ホームランなど13安打7得点で日本航空(山梨)を下し、第2試合は明徳義塾(高知)がエース・代木大和の投打に渡る活躍で松商学園(長野)から完封勝利。
延長までもつれた第3試合は、神戸国際大付のキャプテンを務める4番・西川侑志が逆転サヨナラタイムリーを含む4安打3打点の大活躍で、長崎商(長崎)との大激戦を制した。
3回戦最後のカードとなった第4試合は、近江が盛岡大付(岩手)から効果的に得点を奪い、山田陽翔と岩佐直哉の継投で逃げ切り勝ち。ベスト8最後の1枠を掴んだ。
第1試合で日本航空が敗れたため、40年ぶりに関東1都6県の代表校が全て3回戦で敗退した一方で、近畿勢は2回戦で近江に敗れた大阪桐蔭(大阪)も含めて、史上初めて全代表校が初戦を突破し、同一地方からは史上最多となる5校が準々決勝進出を決めた。
26日に行われる準々決勝では、第4試合の神戸国際大付(兵庫)-近江(滋賀)の試合を除いて近畿勢同士の対戦がなく、夏の甲子園では史上初めて近畿勢がベスト4を独占する可能性もでてきた。
第12日目・8月25日(水)
<3回戦>
▼ 第1試合
日本航空(山梨) 1 - 7 智弁学園(奈良)
▼ 第2試合
松商学園(長野) 0 - 2 明徳義塾(高知)
▼ 第3試合
神戸国際大付(兵庫) 6 - 5 長崎商(長崎)
▼ 第4試合
盛岡大付(岩手) 4 - 7 近江(滋賀)
第13日目・8月26日(木)
<準々決勝>
▼ 第1試合
京都国際(京都)- 敦賀気比(福井)
▼ 第2試合
石見智翠館(島根)- 智弁和歌山(和歌山)
▼ 第3試合
明徳義塾(高知)- 智弁学園(奈良)
▼ 第4試合
神戸国際大付(兵庫)- 近江(滋賀)