ノーヒッターについては「頭に置いていなかったかな」
ソフトバンクが引き分けを挟んで2連勝。
前半戦は2試合の登板で1勝1敗と苦しんでいた千賀滉大が、7回132球の熱投で3勝目。これで後半戦は2戦2勝、13イニングを投げて未だ無失点と復活の兆しを見せている。
しかし、本人はヒーローインタビューで「どうなるかと思いましたが…」と第一声。
それもそのはず、初回は先頭の外崎修汰、一死から森友哉に四球を与える苦しい立ち上がり。
それでも、中村剛也と栗山巧をなんとか打ち取る24球の力投だった。
その後も「とにかくゼロで…」という言葉の通り、4回には3つの四球で満塁としながらも要所での奪三振が光り無失点。
気が付けば6回終了時点で被安打は0も、与四球が6つという珍しい投球内容。
無安打は7回一死で岸潤一郎に破られ、さらに川越誠司にも続かれて連打を許したが、このピンチも上位打線を打ち取って7つ目のゼロ。
終わってみれば7回132球の熱投で、被安打2で9奪三振も、6四球で無失点という結果だった。
五輪での消耗も不安視された中、後半戦は2連勝と良いスタートを切ったように見える千賀。
鷹のエースを良く知る解説者はここまでの姿をどう見るのだろうか…?
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した池田親興氏は、「チームにどう貢献していくかということを一生懸命やっている」と、後半戦の好投の要因を分析する。
この日の投球については、「本人は満足していないでしょうけど…」と前置きしたうえで、「今はチームが勝つこと、チームが勝つために自分が何をしていくか」が内容よりも重要であることを強調。
無安打が続いていたことに関しても、「7回を無安打で終えていても、球数的に次のイニングは厳しかったと思います。ですからそういったところは頭に置いていなかったかなと」とし、「ふつう6個も四球を出したらヒットを0で抑えるなんてあまりない話なので、見ていて不思議な感じではありました」と振り返る。
結果として後半戦は2連勝となり、無失点も13イニング続けているが、「今は前半戦の自分がやれなかったことを考えて、チームにどう貢献していくかというところを一生懸命やっている。甲斐(拓也)と話しながら頑張っていますね」と、右腕の奮闘ぶりを讃えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』