2年ぶりの夏もクライマックスへ…
2年ぶりの開催となった“夏の甲子園”、『第103回全国高等学校野球選手権大会』は準決勝までの日程が終了。
前代未聞、計7度の順延を経て決勝戦のカードが決定した。
4強すべてが近畿勢という珍事も話題となった中、第1試合では近江(滋賀)と智弁和歌山(和歌山)が対戦。
智弁和歌山は初回に近江の2年生右腕・山田陽翔の立ち上がりを攻めて2点を先制。その後は相手の気迫の投球に抑え込まれるも、6回に大仲勝海が貴重な追加点となる2点適時打。8回にも1点を加え、エースを援護する。
打線の援護を受けた背番号1・中西聖輝は3回に1点こそ失うものの、勢いに乗って勝ち上がってきた近江打線を10奪三振で圧倒。9回124球の熱投で被安打4の1失点。ひとりで投げ抜き、チームの19年ぶり決勝進出に大きく貢献した。
第2試合は智弁学園(奈良)と京都国際(京都)。智弁学園は小畠一心、京都国際も平野順大と両チームとも背番号1をベンチスタートとした試合は静かな立ち上がりに。
試合が動いたのは4回、智弁学園は二死一・二塁から投手の小畠が今大会初安打をレフトスタンドまで運び、自らのバットで自分を援護。大きな3点を叩き出す。
投げても5回に犠飛で1点を失ったものの、京都国際打線をわずか3安打に封じる力投で今大会2度目の完投。エース・西村王雅の出番を作らず、投打にわたる活躍でチームを初めての夏の決勝へと導いた。