2021.08.29 17:00 | ||||
東北楽天ゴールデンイーグルス | 0 | 終了 | 1 | 千葉ロッテマリーンズ |
楽天生命パーク |
ロッテ・田村に10球粘られて最後は根負け
楽天がロッテ相手に競り負け、本拠地で痛恨の3連敗を喫した。
試合は、両チームの投手陣が粘り強いピッチングを披露し、スコアレスのまま最終回の攻防に突入。すると9回表、楽天は宋家豪がマウンドへ上がり、この回からマスクを被った太田光とバッテリーを組んだが、この回の先頭・中村奨吾にいきなり四球を与えてしまう。
ロッテは代走・和田を送り、続くマーティンは詰まったあたりの二ゴロに仕留められたが、これを楽天の二塁手・浅村栄斗が二塁へ悪送球。無死二、三塁となったが、宋はレアードから空振り三振を奪うと、佐藤都志也を三邪飛に打ち取って二死まで漕ぎ着けることに成功した。
ところが、最大のピンチを無失点で凌ぐことができるかと思われた矢先、田村龍弘に9球粘られると、10球目に投じたチェンジアップが高めに抜けてしまい、これをレフト前に運ばれて失点。これが決勝点となってしまった。
29日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた江本孟紀
さんは、「塁がまだ空いていたので、3ボール2ストライクになってから抜けてしまうボールを投げてはダメ。歩かせてもいいから際どいところに投げる場面だった」と指摘。勝負を焦った部分もあったとの見方を示した。
また、同じく同日の放送で解説を務めていた大矢明彦さんも「二死まではめいいっぱいいって、その後の痛い失点というのが割とある」とコメント。さらに「バッターがキャッチャーの田村というところで、ここでなんとか1点をとってピッチャーを勝たせたいという気持ちが強かったと思う。それを考えると、楽天バッテリーの方に、もう少し丁寧さが欲しかった。もうひと粘り、間を置くなどできれば変わったかもしれない」との考えを口にした。
これで楽天は今カード3連敗となり、対ロッテ戦は6連敗。首位・オリックスとは4.5差、2位・ロッテとも2差と、上位陣の背中が遠のく結果となってしまった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』