ニュース 2021.09.03. 11:00

「後半どれだけ頑張れるか」。前半の悔しさを晴らせ!ロッテ・佐藤都志也

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ロッテの佐藤都志也(C)Kyodo News

「後半どれだけ頑張れるか」


 「前半戦でちょっと不甲斐ない成績を出してしまったので、納得は全然していない。後半どれだけ頑張れるかと思いながらやっているところです」。

 前半戦は攻守に悔しい思いをしたロッテの佐藤都志也は、後半戦での巻き返しをはかる。

 9月1日の西武戦では好機で二度打ち取られたが、8月19日の西武戦では1-3の8回にギャレットが投じた低めのスプリットをライト前に同点の2点適時打を放てば、8月21日のソフトバンク戦は6-5の9回二死一塁の場面で代打で登場し、1ボール1ストライクから岩嵜翔が投じた150キロのストレートをライトスタンドに2ランを放つなど、勝負所で価値のある一打が多い。

 「そこは自信をもってやっているところでもありますし、“どうしよう”、“打たなきゃ”という気持ちよりも、きた球に対して素直になんとかしたいなという気持ちでやっています」。

 「昨年も代打などでおいしい場面で回ってきたので、精神的な状態は去年からやってきていることなので変わることはないですね。きた球に対してシンプルにいこうかなというところです」。


田村が故障離脱のときにスタメンで出場も…


 昨季は代打で打率.310(29-9)、5打点をマークし、バットでチームに貢献することが多かったが、後半戦に入り勝負所での一打があるとはいえ、今季はここまでのトータルの打率は.159(82-13)とやや物足りない。

 昨季は捕手として28試合出場しそのうちスタメンマスクは4試合だったが、今季は田村龍弘が故障で離脱したときにスタメンマスク(22試合 ※9月1日時点)を任されるなど、前半戦は先発出場する試合が増えた。打撃よりも守備に比重が大きくなったことも前半戦、打撃で苦戦した原因のひとつなのだろうかーー。

 「それはすごくありましたね。交流戦だったというのもあって、次の打者が投手だった。安易に初球から打てないなというのもありますし、なんとか出塁しなきゃいけない。ピッチャーの負担を減らすためにも自分ができることとか、ピッチャーをどうやってリードしていけばいいかとか、そういったところに重点があったので、難しいなと改めて思った部分がありました」。

 今季は開幕二軍スタートもファームでスタメン出場し、14連勝したときも12試合で先発マスクを被り、捕手として力をつけて4月23日に今季初昇格。

 「(昇格)直後は自信を持ってやっていたんですけど、ひとつのミスで自分のなかで精神的に弱気になった部分があった。上がってきたときの精神状態と、ミスしてしまったときの精神状態では、天と地くらいの差がありました。本当に自分がまだまだ未熟なところだなと思いました」。

 6月23日に再びファームに降格すると、“守備”と“攻撃”で切り替えることを意識した。

 「攻撃より守備がメインのところだと思うんですけど、前半戦みたいに守備ばっかりで自分の持ち味を出せなかったら、本当に意味がないなと思いました。守備と攻撃の切り替えのところと、もう一度イチから金澤コーチと一緒に自分のものを作り上げていこうと話をしたので、最初の構えの位置から捕り方、送球まで教わりました。自分のモノにするというところを重点的にやっていきました」。

 7月はファームで月間打率.379(29-11)、5打点をマークすれば、守備でも7月20日の日本ハムとの二軍戦で森遼大朗のプロ初完封勝利をアシスト。さらに、8月6日のDeNAとの二軍戦では二塁盗塁を試みた知野直人を、二塁へコントロール良くノーバウンドで送球しアウトにした。

 「あのときも、今までだったら慌てて早く投げなきゃと思ったと思うんですけど、落ち着いてしっかり自分の送球をすればアウトになる。タイムというよりも自分の投げたい形で、しっかり投げられたことがアウトにつながったのかなと思います」。


攻撃と守備の切り替えを意識も


 “攻撃”と“守備”をうまく切り替えられるようになったなかで、後半戦スタートとなった8月13日のオリックス戦から一軍入りしているが、指名打者や代打での出場が多く、捕手としては4試合の出場にとどまる。

 「今はもし自分がマスクを被ったら、どういう配球をしようかなとずっと考えてやっていますね。“今の反応だったら自分ならこれを投げさせるな”とか、加藤さん、田村さんが被っている試合をみて、“加藤さんはこういう配球するんだ、俺と同じだ”とか、打者の反応を見て、“次はこれかな”と自分のなかで予想しながら結果がヒットなのか、凡打なのか、“なんでヒットを打たれたのかな”、“なんで凡打したのかな”というのを見ながらベンチで過ごしています」。

 昨年も1年間一軍に帯同し、戦況をベンチで見守ることが多かった。昨季と今季とでは、試合の見方などに変化などはあるのだろうかーー。

 「全然違うと思います。同じ見方はしていたと思うんですけど、根拠のない見方をしていた。“なんであの球を投げたのかな”に対して、深掘りしていくのではなく、ただ漠然と見ていた感じなので、“今ファウル”、“もう1球まっすぐいけるんじゃないかな”、でも打たれた、そこに?が浮かばなかった。打たれてしまったで、終わっていた部分が、“今はなんで打たれたのかな”、“どのくらいの高さ、甘さ、構えだったのかな”、そういうのを見るようになりました」。

 ベンチで見て感じたことを、実際に試合で答え合わせをする機会がなかなか訪れないが、マスクを被る機会があったときには、それを実践しているという。

 「自分が出たときはどういう状況かによるんですけど、基本的にはいけるところというのは思った通り、ピッチャーに投げさせて打ち取れたら、合っていたんだ、“いい感じで詰まらすことができたな”と、そういうところが自信になる。二軍でやってきたことなので、そういった意味では、今は見ている感覚と自分がマスク被っている感覚を一致するようにやっていますね」。

 9月1日の西武戦では、代打で途中出場し、そのまま捕手として出場した。8月19日の西武戦以来となる捕手としての出場となったが、西武打線が4回までに8点を奪い勢いがついている難しい展開のなかで、6回に4点、7回に2点を失った。経験が大事になってくるポジション。この経験を次にどう活かしていくかが重要だ。

 田村、加藤がレギュラーで出場していることを考えれば、捕手としての出場となると、1日の西武戦のように点差がついた場面での登場が多くなり、現状では指名打者や代打で、勝負強い打撃というものが求められてくるだろう。

 「今自分がおかれている役割というところを、チームのためにできること、バントであったり、チャンスでの1本、あとはチームのためのバッティングをやっていけたらいいなと思います」。

 将来的には“打てる捕手”として期待される佐藤。今、チームに貢献できる役割を果たしていきたい。

取材・文=岩下雄太
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